熱海 来宮神社・伊豆山神社・身代り不動尊・長光寺 御朱印めぐり
この記事では、温泉で有名な静岡県熱海市にある来宮神社、伊豆山神社、身代り不動尊、そして熱海市の隣、
函南町にある長光寺を巡る御朱印めぐりを紹介します。
来宮神社
来宮神社(きのみやじんじゃ)は、JR伊東線、来宮駅から徒歩3分の熱海市西山町にある神社です。
古くから来宮大明神と称し、来宮の地に鎮座し、来福・縁起の神として信仰されている神社です。
平安初期、坂上田村麻呂が戦勝を祈願し、各地に分霊を祀ったとも伝えられ、現在では全国44社の総社として
信仰を集めているそうです。
社伝によりますと、祭神五十猛命は、熱海に鎮座される際、「地元民と入り来る旅人を守護しよう」と神託を
告げられたことから、参拝者に伊豆に来る旅行者が多いのも当社の特徴だそうです。
国の天然記念物に指定されている御神木『大楠』(写真下)は、樹齢2000年を越えるものです。環境庁の調査で、幹周り
24m、全国2位の巨木の認定を受けており、その迫力と神聖さには圧倒されると同時に心が洗われます。
なお、「大楠を一周りすると寿命が一年伸びる」と言う言い伝えがあり、私が参拝していた時も繰り返しまわっ
ている方がおられました。
伊豆山神社
伊豆山神社(いずさんじんじゃ)は、熱海市伊豆山、JR熱海駅の北東約1.5kmにある”伊豆””の地名発祥の地
でもある神社です。
全国各地に点在する伊豆山神社や伊豆神社などの起源となった事実上の総本社格の神社になります。
創立の年代は、確な記録は残っていないようですが、社伝によりますと五代孝昭天皇の御代(2400有余年前)
だそうです。
伊豆山神社は、温泉の守護神としても知られています。
この神は、“赤白二龍”と呼ばれ、赤龍は火、白龍は水の力を掌り、二龍の力を合わせて温泉を生み出すそうです。
こちらでいただける御朱印帳には、黒字に“赤白二龍”が鮮やかに描かれています。“御朱印帳コレクション”をクリ
ックしてみてください。
熱海市の観光案内によりますと、伊豆山神社は、源頼朝が源氏の再興を祈願、また頼朝と北条政子が結ばれた
場所であるため、縁結びの神社として有名です。
境内には、二人が寄り添い愛を語らったという言い伝えが残る“頼朝・政子の腰かけ石”(写真下)があります。
源頼朝は伊豆山権現の住僧覚渕に学び、やがて北条政子と劇的な出会いを果たします。 政子は親の定めた山木兼隆
との縁談を嫌い、婚礼の夜、宴席を抜け出し約七里の道のりを超え、かねて想いを寄せていた伊豆山の頼朝の元へ
やってきたと言われています。 頼朝は政子を、伊豆山神社の入り口、逢初橋(国道135号にある朱塗りの橋)の上で
出迎えたと言います。 この場面は、しばしばテレビドラマの場面に登場するため、政子の一途さを記憶に残してい
る方もおられるかと思います。
頼朝が鎌倉幕府を開いた後にも、伊豆山神社は頼朝と政子に崇拝され、箱根神社と共に頼朝二所詣と呼ばれたそうです。
熱海 身代り不動尊
熱海 身代り不動尊は、熱海市伊豆山にある真言宗醍醐派の寺院です。
川崎市にある真言宗醍醐派別格本山大明王院の熱海別院として、平成二年に建立されたお寺です。
海上安全や水難除けといった海の安全祈願を行っていることでも知られています。
下の写真は、本堂前から見た相模湾、海上に浮かぶ島は初島になります。
下は本堂になります。
本尊である身代り不動尊、正式名称は“大日大聖身代り不動明王”になります。
いただいた御朱印は二つです。
一つは本尊の「身代り不動尊」になります。
二つ目は「神変大菩薩」になります。
神変大菩薩は、修験道の開祖として知られる役小角のことになります。
長光寺
長光寺(ちょうこうじ)は、静岡県函南町畑にある曹洞宗の寺院です。
山号は渓月山、本尊は釈迦牟尼如来になります。
寺の案内によりますと、創建は慶長年間(1596~1615)、関八州総鎮守、祈祷社寺として隆盛を極めた伊豆山
神社の末寺として創建されたのが始まりになるようです。
そして寛政七年(1795)、中興開祖聞室文宗禅師によって曹洞宗に改宗され、今日に至っています。
下の写真は本堂になります。訪れたのは12月中旬、大銀杏の落葉や紅葉が、アートな参道を創っていました。
長光寺境内には、現代書の巨匠たちによる書碑が建立されています。
書碑は、比田井天来門と上田桑鳩門下の現代書の巨匠たちの作品で、書の伝統芸術文化を後世に伝える記念碑的な遺産です。
いただいた御朱印は、アートチックな二つです。
一つは“お地蔵さん”が描かれた御朱印です。
二つ目は“猫地蔵”(猫蔵さん)が描かれた御朱印です。