大覚寺 御朱印めぐり
この記事では、京都市右京区嵯峨にある真言宗大覚寺派大本山の大覚寺を巡る御朱印めぐりを紹介しています。
大覚寺
大覚寺(だいかくじ)は、京都市右京区嵯峨にある真言宗大覚寺派大本山の寺院です。
山号は嵯峨山、本尊は不動明王を中心とする五大明王になります。
創建は貞観十八年(876)、開基は嵯峨天皇で、嵯峨天皇の離宮を寺に改めたもので、代代の法皇が住職を
務めるなど皇室とゆかりの深い門跡寺院の一つです。
とりわけ、後宇多法皇や亀山法皇はこちらに入寺し、院政を行ったため『嵯峨御所』とも呼ばれていたそうです。
また嵯峨天皇を流祖と仰ぐ華道、「嵯峨御流」の家元になります。
下は、江戸時代の初め、天皇に入内された徳川2代将軍秀忠の娘、東福門院和子が宸殿として使用していた
寝殿造りの建物「宸殿」になります。
下は、五大堂、大覚寺の本堂になります。不動明王を中心に五大明王が安置されています。
勅封心経殿(写真下)は八角堂になります。
内部には、嵯峨天皇をはじめとした天皇直筆の般若心経が収蔵されています。
寺の案内によりますと、全国に疫病が蔓延する中、嵯峨天皇が一字三礼の誠を尽くして般若心経を浄書されると、
疫病はたちまち治まったということです。この写経は、霊経として崇められ封印されたそうです。
境内にある大沢池は中国の洞庭湖を模して嵯峨天皇が築造したものといわれ、当時の唐風文化の面影を今に残しています。
こちらは、11月に参拝に訪れましたが、一緒に写っている菊は、“嵯峨菊”と呼ばれる大覚寺独特の品種です。
嵯峨天皇の時代から大沢池の菊ヶ島に自生していた野菊だそうです。
花弁が細く、一見頼りなげに咲く嵯峨菊、秋の日差しを受けてけなげに咲き誇っているのが印象的でした。
いただいた御朱印は全部で5つです。
まずは本尊の「五大明王」になります。
二つ目は、真言宗十八本山第五番札所としての御詠歌です。
三つ目は、「不動明王」の御朱印です。
四つ目は、「愛染明王」の御朱印です。
五つ目は、勅封心経殿「心経殿」と書かれた御朱印です。
覚勝院
覚勝院 (かくしょういん)は、大覚寺の南方、門前に建つ大覚寺唯一の塔頭です。
本尊は十一面観音菩薩になります。創建は室町時代の正平年間(1346~1370)になるそうです。
徳川六代将軍、家宣寄進の本堂(聖天堂)には、歓喜天が祀られていて「嵯峨聖天」とも呼ばれています。
いただいた御朱印は、「歓喜天」になります。