祇王寺・檀林寺・證安院 御朱印めぐり
この記事では、京都市嵯峨野にある祇王寺・檀林寺・證安院・滝口寺をめぐる御朱印めぐりを紹介しています。
祇王寺
祇王寺(ぎおうじ)は、京都市右京区嵯峨鳥居本小坂にある真言宗大覚寺派の寺院です。
山号は高松山、本尊は大日如来になります。
寺の歴史によりますと、現在の祇王寺は、昔の往生院の境内になるそうです。
往生院は法然上人の門弟良鎮に依って創建されたと伝えられたそうですが、いつの間にか荒廃して、ささやかな尼寺
として残り、後に祇王寺と呼ばれる様になったそうです。
清盛の寵愛を受けた白拍子の祇王が、清盛からの愛を失い、出家しここに庵を結んだのがここ祇王寺になります。
竹と楓に囲まれたひっそりとした尼寺の風情は、祇王の悲恋を映しているようにも思います。
祇王寺は、紅葉の名所として知られ、とりわけ落葉と苔のハーモニーは他に類を見ない美しさです。
御朱印には、本尊の“大日如来”が書かれていました。
秋に因んだ、紅葉入りの「祇王寺」と書かれた御朱印をいただくことができます。
この御朱印には、春の青もみじのバージョンもあるそうです。
滝口寺
滝口寺(たきぐちでら)は、祇王寺の横隣り、京都市右京区嵯峨亀山町にある浄土宗の寺院です。
山号は小倉山、本尊は阿弥陀如来になります。
元々は、法然の弟子・良鎮が創建した往生院の子院、三宝寺跡を引き継いだ寺になるそうです。
滝口寺には、新田義貞の首塚があります。
訪れた時、本堂は屋根の吹き替え中でした。下は本堂内部の写真です。
平重盛の家来斎藤時頼(滝口入道)と建礼門院の侍女横笛との悲恋の物語ゆかりの地として知られています。
参道の歌碑(下写真右)は、せっかく訪ねてきたのに仏門に入ってしまった時頼に会うことができず、横笛が
泣く泣く帰る時に、指を切って血で歌を書いた言う石が残っています。
いただいた御朱印には、「瀧口寺」と書かれていました。
檀林寺
檀林寺(だんりんじ)は、祇王寺の前、京都市右京区嵯峨鳥居本小坂にある真言宗系の寺院です。
山号は松森山、本尊は准胝仏母になります。「准胝仏母」とは真言系の六観音の一つになるそうです。
平安時代の初めの承和年間(834~848)、嵯峨天皇の皇后、橘嘉智子(おくり名;檀林皇后)が創建した寺で、
京都で最初に禅を講じた寺として知られています。
下は、境内にある瓢箪池になります。この池にはモリアオガエルが生息しているそうです。
いただいた御朱印には、本尊の「准胝仏母尊」と書かれていました。ご本尊像は檀林皇后を象ったといわれる
容姿端麗な観音様だそうです。
證安院
證安院(しょうあんいん)は、檀林寺から百メートルほどの所にある京都市右京区嵯峨二尊院門前善光寺山町
にある浄土宗の寺院です。本尊は阿弥陀仏で、観音菩薩、勢至菩薩が脇侍になります。
寺の案内によりますと、創建は江戸時代の初め慶長十九年(1614)ごろと伝わっているそうです。
山門を入った正面には、誓阿上人が書かれた「南無阿弥陀佛」の名号石が建っています。
庭にはたくさんのさつきが植えられています。以前は軒先までとどきそうな大さつきがあり、昔から
「さつき寺」と呼ばれているそうです。
いただいた御朱印は、四つです。
一つは、證安院のメインの御朱印、「無上尊」を絵入り見開きでいただきました。“無上”とは「上が無い」、
本尊の阿弥陀様のことになるかと思います。
二つ目は、秋に因んだ季節の御朱印「錦繍の秋」を絵入り見開きでいただきました。
“紅葉の錦が刺繍のように美しい秋になりました”ということになろうかと思います。
三つ目は、夏の御朱印「ゆく夏」を絵入り見開きでいただきました。
四つ目は、“よきごえんを”と「縁」と書かれた御朱印をいただきました。