敢國神社・大村神社 伊賀 御朱印めぐり
この記事では、三重県伊賀市にある寺社をめぐる御朱印めぐりの旅を紹介しています。
敢国神社
敢國神社(あえくにじんじゃ)は、伊賀市一之宮にある伊賀国一宮になる神社です。
主祭神は大彦命(おおひこのみこと)、配神に少彦名命(すくなひこなのみこと)、 金山比咩命(かなやまひめのみこと)
を祀っています。
大彦命は、350年頃第8代孝元天皇の長子として生まれた大和朝廷創建期の武人になります。大彦命は、四道将軍として
北陸地方を平定したと言われています。
社の案内によりますと創建は7世紀半ばの658年になるそうです。
大彦命の一族が、伊賀の国に住み着き、大彦命を祖神として祀ったのが始まりのようです。
拝殿の前には、桃の形をした桃太郎岩があります。この桃太郎岩は、南宮山上に鎮座している木華開耶姫命
(このはなさくやひめのみこと・安産の神)を祀る浅間社から遷したと伝う霊岩で、安産の守護神、子授けの神
として信仰をあつめているそうです。
参道の入口付近には、「手はなかむ 音さへ梅の 匂ひかな」という、伊賀上野出身の松尾芭蕉が参拝の時に
よんだという句碑があります。
願成寺 愛染院
願成寺(がんじょうじ)は、伊賀市農人町にある、真言宗豊山派の寺院です。山号は遍光山(へんこうざん)、
本尊は愛染明王、院号は愛染院になります。
創建は、文治・建久年間(1185~1199)になるそうです。
願成寺は、松尾芭蕉家の菩提寺として知られ、芭蕉翁故郷塚があります。
下は、芭蕉の句碑になります。
いただいた御朱印には、「本尊愛染明王」と書かれていました。
西蓮寺
西蓮寺(さいれんじ)は、伊賀市長田にある天台真盛宗の別格中本山になる寺院です。
山号は医王山 、本尊は阿弥陀如来になります。
創建年などは不詳とのことですが、もと補陀落寺の一堂として建立されたもので、室町時代に、天台宗真盛派の祖;
真盛が、この堂を寺に改められたそうです。真盛はこの寺で別時念仏を修し、この寺で亡くなったそうです。
本堂(写真上)の横には、真盛の墓「真盛廟」(写真下)があります。
いただいた御朱印には、「真盛上人御本廟地」と書かれていました。
常福寺
常福寺(じょうふくじ)は、伊賀市古郡にある真言宗豊山派の寺院です。山号は江寄山、本尊は五大明王になります。
五大明王とは、不動明王を中心として四方に位置する降三世明王(東)・軍荼利明王(南)・大威徳明王(西)・
金剛夜叉明王(北)の総称になります。
創建は、奈良時代の養老六年(722)、徳道上人開基の開基になるそうです。
現在の本堂は、寛政八年(1796)に再建されたものです。
いただいた御朱印には、「本尊五大明王」と書かれていました。
大村神社
大村神社(おおむらじんじゃ)は、伊賀市阿保にある神社です。
主祭神は、大村神(おおむらのかみ;息速別命)になります。
息速別命は、垂仁天皇の皇子で、今からおよそ2000年前に、この阿保の里に住まわれたそうです。
伊勢神宮を奉鎮せられた倭姫命の弟で、 日本武尊の叔父になるそうです。
創建年などは不詳とのことですが、「延喜式」(927)の神名帳に社名が記載されている古社になります。
本殿(写真上)の西側に隣接する宝殿(旧本殿)は、安土桃山時代の造営で、国の重要文化財(写真下)に
指定されています。