直江津 御朱印めぐり
この記事では、新潟県上越市にある寺社をめぐる御朱印めぐりの旅を紹介しています。
春日山神社
春日山神社は、上越市の春日山山腹にある神社です。
春日山は、戦国の名将・上杉謙信公の居城として広く知られている春日山城があった所です。
春日山神社の祭神は、上杉謙信公になります。
創建は明治三十四年、米沢の上杉神社から分霊された謙信公を祀っています。
いただいた御朱印には、「義」と書かれていました。
上杉謙信は、”義”に篤く毘沙門天の生き写しのような人物だったそうです。
春日山神社の境内から、春日山の山頂に向け登山道が整備され、山頂、天守・本丸跡まで20分ほどで登ることができます。
途中には、謙信公が帰依した毘沙門天を祀る毘沙門堂(写真下)などもあります。
下は、本丸跡になります。
春日山神社の近くには、謙信公の銅像も建っています。
林泉寺
林泉寺(りんせんじ)は、春日山神社の手前、1キロメートルほどの上越市中門前にある上杉謙信公ゆかりのお寺です。
山号は春日山、本尊は釈迦牟尼仏、曹洞宗の寺院になります。
創建は明応六年(1497)、越後守護代であった長尾能景が、亡き父の供養のために建立したのが始まりと伝えられています。
長尾景虎がのちに上杉氏を継承し、上杉輝虎(謙信)となり、林泉寺は上杉氏の菩提寺になっています。
徳川の世になり、上杉景勝が米沢へと移封されたのにともなって、林泉寺は米沢へと移転したとする説もあるそうですが、
開山以来の袈裟や持鉢が、こちらに残っているそうです。
惣門は、春日山城の搦手門を移築したものと伝えられています。
山門は、大正時代に再建されたものです。
下は、本堂になります。
いただいた御朱印には、「本尊釈迦牟尼仏」と書かれていました。
居多神社
居多神社(こたじんじゃ)は、新潟県上越市五智にある越後国一宮になる神社です。
祭神には、大国主命(おおくにぬしのみこと)、奴奈川姫(ぬながわひめのみこと)、建御名方命(たけみなかたのみこと)、
事代主命(ことしろぬしのみこと)を祀っています。
創建年は、不詳とのことですが、居多神社は「気多神」を祀る神社と考えられており、出雲の人々に信奉された神とされて
おり、兵庫県から新潟県に分布する気多神社の一社であるようです。
越後国に流罪となった親鸞聖人がこの地に上陸し、まず当社に参拝したと言われていますが、境内には親鸞聖人の像が建っ
ています。
親鸞聖人が居多神社に参拝して祈願をすると境内の芦が一夜にして片葉になったという言い伝えが残る、葉が片方にのみ
生える「片葉の芦」の群生(写真下)も見られます。
五智国分寺
五智国分寺は、居多神社にほど近い上越市五智にある天台宗の寺院です。山号は安国山、本尊は五智如来になります。
奈良時代に聖武天皇により日本各地に建立された国分寺のうち、越後国国分寺の後継寺院になります。
永禄五年(1562)、上杉謙信公により、現在の地に再興された寺院になるそうです。
山門は、江戸時代末の天保六年(1835)に再建されたものになります。
本堂は、平成に入り再建されたもので、どっしりとした風格ある建物です。
大日如来を中心に、宝生如来、薬師如来、阿弥陀如来、釈迦如来の5体の五智
如来像が本尊として安置されています。
三重塔は、江戸時代の末に再建されたものになります。
いただいた御朱印には、「五智殿」と書かれていました。
山門の近くには、松尾芭蕉の句碑が建てられています。
こちらには芭蕉が奥の細道の途中、高田城下にあった医師の細川春庵(庭園には多くの薬草が植えられていた)で詠んだ
「 薬欄に いづれの花を くさ枕 」の句が刻まれています。
直江津大神宮
直江津大神宮は、上越市中央にある神社です。
主祭神に天照皇大神(あまてらすおおみかみ)、豊受大神(とようけひめ)を祀っています。
社の歴史紹介によりますと、明治24年に伊勢神宮の分教所として造営され、伊勢神宮の御神札の頒布を行い、
伊勢構を作り伊勢詣でなどを行ってきたのが始まりになるそうです。
昭和21年、新たに宗教法人直江津大神宮を設立、上越地方唯一の伊勢神宮直系神社として崇敬を集めている
そうです。