天王寺・阿倍野 神社御朱印めぐり
この記事では、大阪天王寺から南側、阿倍野地区に建つ神社を巡る御朱印めぐりを紹介しています。
阿倍野神社
阿倍野神社は(あべのじんじゃ)は、南海本線の岸里玉出駅から徒歩5分ほどの大阪市阿倍野区北畠にある神社です。
主祭神に北畠顕家と顕家の父、北畠親房を祀っています。親房公は、建武の新政(1333~1336)の後、後醍醐天皇が
足利尊氏に敗れ、吉野へ遷幸の後は、吉野朝(南朝)で天皇の側近として活躍した人物です。
またその子、顕家公は延元元年(1336)、足利尊氏と1338年に当地、阿倍野での尊氏方との合戦後、石津川の戦いで
戦死したと伝わっています。
阿倍野神社の創建は明治十五年、顕家公が足利軍と戦った古戦場に社を建立したものです。
境内には、顕家公の銅像も建っています。
摂末社である旗上稲荷社に続く参道(写真下)は、親房公をしのんで「詩歌の道」と名付けられています。
下の写真は、拝殿になります。
阿倍王子神社
阿倍王子神社(あべおうじじんじゃ)は、地下鉄御堂筋線の昭和町駅から徒歩10分ほどの大阪市阿倍野区阿倍野元町
に建つ神社です。
熊野神社の分霊社である九十九王子の一つで、大阪府内では唯一、旧地に現存している王子になるそうです。
社の由緒によりますと、創建は仁徳天皇の御代(393~427)になるそうです。 そして平安時代、熊野信仰が盛んに
なる中で、街道沿いに熊野九十九王子と呼ばれるたくさんの王子ができましたが、当社はその一つで「阿倍野王子」
と呼ばれるようになったそうです。
阿倍王子神社の北方約50mには、境内末社の一つ、安倍晴明神社(あべせいめいじんじゃ)があります。
祭神の平安時代の伝説の陰陽師;安倍晴明は、この地で生まれたと伝えられているそうです。
境内には、安倍晴明誕生の地の碑や産湯井の跡(写真下)が残されています。
堀越神社
堀越神社(ほりこしじんじゃ)は、天王寺駅から徒歩5分ほどの大阪市天王寺区茶臼山町にある神社で、
聖徳太子が建てた四天王寺七宮の一社になります。
社の由緒によりますと、創建は推古天皇の御代、聖徳太子が叔父になる崇峻天皇の徳を偲んで、小高い丘の上に
ある風光明媚な当地に、四天王寺建立と同時に社を創建したのが始まりだそうです。 古くより明治の中期まで、
境内の南に美しい堀があったそうで、この堀を越えて参詣したので、「堀越」という名が付けられたそうです。
境内社の一つに「熊野第一王子之宮」があります。 平安時代の熊野信仰、熊野詣の出発点であった
「熊野第一王子之宮」(写真下)が祀られています。
なお「堀越さんは一生に一度の願いを聞いてくださる神さん」との言い伝えがあるそうです。
久保神社
久保神社(くぼじんじゃ)は、天王寺駅から徒歩15分ほどの大阪市天王寺区勝山にある神社です。
聖徳太子が建てた四天王寺七宮の一社に数えられています。主祭神には、天照皇大神を祀っています。
境内にある願成就宮は、四天王寺の建立を始め諸事御願が遂げられたため、願成就宮(写真下)として称えられた
ということです。
河堀稲荷神社
河堀稲生神社(こぼれいなおじんじゃ)は、天王寺駅から徒歩10分ほどの大阪市天王寺区大道にある神社です。
創建は景行天皇の御代、この地に稲生の神を祀ったのが始め伝えられ、聖徳太子が四天王寺を建てた際に社殿を造営し、
四天王寺七宮の一社に数えられています。 祭神には、宇賀魂大神、崇峻天皇、素盞嗚尊を祀っています。