楽しい御朱印めぐり

御朱印めぐりの旅

奈良 元興寺・大安寺・新薬師寺・白毫寺 御朱印めぐり
地域:

元興寺・大安寺・新薬師寺・白毫寺 御朱印めぐり  

 

この記事では、奈良公園の南側に位置する元興寺・大安寺・新薬師寺・白毫寺をめぐる御朱印めぐりを紹介しています。

元興寺  

元興寺(がんこうじ)は、奈良駅から徒歩10分程度の奈良市中院町にある真言律宗の寺院で、本尊は智光曼荼羅
(板絵)になります。
奈良時代は、東大寺や興福寺と並ぶ大伽藍を誇っていた名刹で、南都七大寺の一つに数えられていたそうです。
元興寺は、6世紀末に、蘇我馬子により飛鳥に創建された日本最初の本格的仏教寺院、法興寺(現在の飛鳥寺)が
その前身になるそうです。
入口になる東門(写真下)は、東大寺の門を移築したもので、重要文化財に指定されています。

本堂である極楽堂は、国宝に指定されています。

平安時代、智光法師が夢で極楽浄土を見、感得したとされる阿弥陀極楽浄土の変相図が「智光曼荼羅」になります。
智光法師の住んだ僧房は、阿弥陀の極楽浄土のさまを描いた「智光曼荼羅」を本尊としていたので、次第に
「極楽坊」とよばれて阿弥陀信仰の聖地のひとつとなってきたそうです。
元興寺の基本となる御朱印は、「智光曼荼羅」になります。

奈良時代に建てられた僧房を鎌倉時代に改造したものが、現存する本堂と本堂の西側に軒を接して建つ禅室
(写真下)になり、国宝に指定されています。

本堂と禅室がつながる屋根の部分(写真下)の瓦は、飛鳥から奈良時代の古瓦が使用されているそうです。

下の写真の収蔵庫(法輪館)の一階正面に安置されている奈良時代に造られた五重塔は、高さ5.5メートルほどの
小塔ですが、内部構造まで省略せずに忠実に造られている端正な塔で、「工芸品」ではなく「建造物」として国宝
に指定されています。

法輪館には、重要文化財の阿弥陀如来坐像が安置されていて、「阿弥陀如来」の御朱印をいただくことができます。

法輪館には、重要文化財の聖徳太子像が安置されていて、「聖徳太子」の御朱印をいただくことができます。
中世には、聖徳太子信仰や弘法大師信仰が盛んであったそうです。

同じ法輪館には、重要文化財の弘法大師座像が安置されています。
像内には、「理趣経」が朱文字で書かれているそうで、「理趣大師」の御朱印をいただくことができます。

中世以降の庶民信仰のすごさが伝わるのが、境内に残るおびただしい数の石仏です。
元興寺の庶民信仰の中で、最も盛んであったのは、現在にも残る地蔵信仰のようです。
法輪館には阿弥陀如来の印相をしたお地蔵さん、印相地蔵像が祀られていて「印相地蔵」の御朱印をいただくことができます。

元興寺には、寄木薬師如来座像が所蔵され、西国薬師四十九霊場の第5番札所になっていて、
「瑠璃光」の御朱印もいただくこともできます。

大安寺  

大安寺は、奈良市大安寺にある高野山真言宗の寺院です。

開基は聖徳太子と言われ、本尊は十一面観音になります。 大安寺の起源は聖徳太子が建てた熊凝精舎になるようで、
太子は熊凝精舎を本格的な寺院にすべきことを告げて、亡くなったそうです。 飛鳥時代、現在の大和郡山の地にあった
熊凝精舎から移転や改称を繰り返し、百済大寺、大官大寺となり、奈良時代に現在の地に移り大安寺となったようです。
奈良時代の大安寺は、東西2基の七重塔をはじめとする大伽藍が整備され、東大寺、興福寺と並ぶ南都の大寺であった
そうです。 下の写真は、東塔跡になります。

本堂には、本尊の十一面観音立像(重要文化財)が安置されています。

いただいた御朱印は、3つです。 まずは、基本になる「南無佛」の御朱印です。

二つ目は、開基になる聖徳太子が起源の熊凝精舎を本格的寺院にすることを願ったことを伝える
「太子遺願之大寺」の御朱印です。

三つ目は、嘶堂(写真下中央)に安置されている「馬頭観音」の御朱印です。

新薬師寺  

新薬師寺は、奈良駅から徒歩で20分程度、春日大社の南、奈良市高畠町にある華厳宗の寺院です。
本尊は薬師如来になります。

寺の由緒によりますと、創建は天平十九年(747)、光明皇后が夫である聖武天皇の病気平癒を願って建てられた
そうです。
奈良時代には南都十大寺の1つに数えられ、天平文化を伝える本堂や本尊の薬師如来像、それをお守りする十二神将像
などの国宝を有する古刹です。
創建当時に建てられた本堂は、入母屋造、本瓦葺のお堂で、内部は土間で天井もなく簡素な造りになっていますが、
天平の時代を感じさせる凛としたたたずまいを見せるお堂です。

南門や東門、鐘楼(写真下)や地蔵堂など鎌倉時代に再建された建物も多く、これらは重要文化財に指定されています。

いただいた御朱印には、本尊の「薬師如来」が書かれていました。

白毫寺  

白毫寺(びゃくごうじ)は、奈良市白毫寺町にある真言律宗の寺院です。山号は高円山、本尊は阿弥陀如来になります。
高円山の中腹に建ち、境内からは奈良盆地を一望することができます。

創建は霊亀元年(715)、天智天皇の皇子である志貴皇子の没後、皇子の山荘跡を寺としたのに始まるそうです。
本堂には、本尊の木造阿弥陀如来坐像が安置されています。

いただいた御朱印は、二つです。まずは本尊の「阿弥陀如来」になります。

見開きでいただいた御朱印は、左側には閻魔王のイラスト、そして「閻魔王」と書かれていました。

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