また西国三十三観音霊場第31番札所である長命寺をめぐる近江八幡御朱印めぐりを紹介しています。
日牟禮八幡宮
日牟禮八幡宮(ひむれはちまんぐう)は、近江八幡市宮内町、八幡山の南麓にある八幡神社です。
主祭神には、誉田別尊(ほんたわけのみこと;応神天皇)、息長足姫尊(おきながたらしひめのみこと;神功皇后)、
比賣神(ひめかみ)を祀っています。
古くから、八幡商人の信仰を集め、二大火祭りの“左義長”(3月)、“八幡まつり”(4月)は全国的に有名です。
社伝によりますと、131年、第13代成務天皇が高穴穂の宮に即位の折に、武内宿禰に命じ、この地に大嶋大神
(地主神)を祀られたのが、社の始まりとされています。
正暦二年(991)、一條天皇の勅願により、八幡山に社を建て、宇佐八幡宮を勧請して、八幡宮に祀ったそうです。
楼門から入ります。
すぐ正面には、拝殿があります。
その先が本殿になります。
瑞龍寺
瑞龍寺は、近江八幡市、八幡山(272m)山頂にある八幡城本丸跡に建つ日蓮宗の寺院です。
豊臣秀吉の姉、とも(日秀尼公)の子として生まれ、秀吉の養子になり若くして関白になった秀次は、
八幡城を建て、近江八幡市の基を築いたそうです。文禄五年(1595)、秀吉の側室淀殿に秀頼が誕生したため、
秀頼の後継ぎを巡り、28歳の若さで自害に追い込まれたそうです。
文禄五年(1596)、日秀尼公により、秀次の菩提をと貰うために後陽成天皇から瑞龍寺の寺号と京都村雲の地
を賜り、創建されたのが瑞龍寺になるそうです。
そして昭和36年に、京都今出川堀川から秀次ゆかりの八幡山城址に移されたそうです。
山麓(日牟禮八幡宮横)から八幡山山頂へはロープウエイで4分ほどになります。
ロープウエイ山頂駅を降りるとすぐに瑞龍寺の参道になります。
石段を2分ほど登りますと山門があります。山門の写真のようにここは城跡、いたるところに石垣が残っています。
山門の先に本堂があります。
本堂の前からは、近江平野、水郷が見渡せます。
下の写真は、北側にある北の丸跡から見た長命寺の方角を写したものです。
いただいた御朱印には、門跡寺院としての菊紋と「村雲瑞龍寺門跡」、そして「南無妙法蓮華経」と書かれていました。
長命寺
長命寺は、滋賀県近江八幡市にある天台宗系の寺院です。山号は姨綺耶山、本尊は千手十一面聖観世音菩薩三尊一体
になり、西国三十三観音霊場第31番札所になっています。
開基は聖徳太子、創建は推古天皇二十七年(619)になるそうです。
長命寺は、16世紀の初めに戦火に遭い、伽藍の殆どは焼失してしまい、現存する建造物は大永年間から慶長年間
(1521-1614)にかけて再建されたものといわれています。
琵琶湖岸にそびえる長命寺山の頂上近くの南側山腹にあり、本堂へは、湖岸から「八百八段」と呼ばれる長い
石段が続いていますが、車で本堂下まで登ってくることもできます。
境内には、本堂(の写真下)他、三重塔や護摩堂、鐘楼などが立ち並び、いずれも重要文化財に指定されています。
安政元年(1854)、火災により本堂などの大半の伽藍を焼失、残ったものは二王門(写真上)と
三重塔(写真下)だけになります。
昭和七年に仮本堂が、大手門近くにある徳川家康邸跡(写真下)といわれるところに建てられ、現在に至っています。
いただいた御朱印には、「安土城主 織田信長公 菩提寺」と書かれていました。