善水寺・長寿寺・常楽寺 御朱印めぐり
この記事では、湖南三山と呼ばれる善水寺、長寿寺、常楽寺をめぐる御朱印めぐりを紹介しています。
善水寺
善水寺は、滋賀県湖南市にある天台宗の寺院です。山号は岩根山、本尊は薬師如来になります。
寺の縁起によりますと、奈良時代の和銅年間(708~715)、元明天皇の勅願により鎮護国家の道場として開かれ、
和銅寺と称したのが始まりになるそうです。 平安時代に入り、桓武天皇が御病気の折、天台宗の祖、最澄が法力に
より和銅寺の池水霊水を献上したところ、たちどころに回復したことから現在の寺名「善水」を賜ったとのことです。
境内には、善水元水(写真下)が今も湧いています。
本堂は、南北朝時代の貞治五年(1366)の建立で,国宝に指定されています。
堂々と落ち着いた中に屋根の流れが美しいお堂です。
元三大師堂は,元三慈恵大師を祀っているお堂で、正徳三年(1713)に再建されたものです。
いただいた御朱印には、本尊の「薬師如来」と書かれていました。
長寿寺
長寿寺は、湖南市東寺にある天台宗の寺院です。山号は阿星山、本尊は子安地蔵菩薩になります。
同じ地区内にある常楽寺の「西寺(にしでら)」に対して、「東寺(ひがしでら)」と呼ばれています。
寺伝によりますと、奈良時代後期に聖武天皇の勅願によって良弁が創建し、聖武天皇の皇女誕生時に
長寿寺と名づけられたそうです。
山門から参道に入りますと、左手は白山神社、右手が長寿寺に分かれます。
さらに参道を進むと、本堂手前に石造りの多宝塔が見えてきます。
本堂(国宝)は、平安時代末期から鎌倉時代に建てられたもので、落ち着きのある優美な姿を保っています。
本堂前の池には、弁天堂が建っています。
いただいた御朱印には「悲願金剛」と書かれていました。悲願金剛とは、大慈悲によって我々を救って
くださる地蔵菩薩の別名になります。
常楽寺
常楽寺は、湖南市西寺にある天台宗の寺院です。山号は阿星山、本尊は千手観音になります。
創建は、奈良時代後期、聖武天皇の勅願によって良弁が開いたと伝えられています。
本堂は、南北朝時代に建立されたどっしりと落ち着いたもので、国宝に指定されています。
三重塔は、室町時代に建てられたもので、国宝に指定されています。
本堂のまわり裏山一体には、西国三十三霊場の観音様の石像が一番(写真下)から順番におかれており、
15分ほどで巡拝することができます。
いただいた御朱印には「大悲殿」と書かれていました。