城南宮・藤森神社・伏見稲荷神社 めぐり
この記事では、京都市南部にある城南宮、藤森神社、そして伏見稲荷大社をめぐる御朱印めぐりの旅を紹介します。
城南宮
城南宮は、京都市営地下鉄、近鉄線竹田駅から徒歩15分、京都市伏見区にある神社です。
主祭神に、国常立尊、八千矛神(大国主神)、息長帯日売命(神功皇后)の3神を祀っています。
創建年は不詳とのことですが、社の歴史案内によりますと、平安遷都の際に、国土の安泰と都の守護を願って
王城の南に祀られたお宮であることから「城南宮」と称しているそうです。 京都御所の裏鬼門を守ることから、
次第に方除けや厄除けの神としても信仰されるようになったそうです。
下の写真は、拝殿になります。
下は、本殿になります。
神苑「源氏物語花の庭」は、中根金作の作庭の名園で、春と秋には平安の庭(写真下)で「曲水の宴」が催され、
ゆったりとし優雅な時が流れる平安絵巻を観ることができます。
下の写真は、毎年4月29日、11月3日に、平安絵巻「曲水の宴」が催される遣水になります。
下は、室町の庭になります。
下は、城南離宮の庭になります。
藤森神社
藤森神社は、JR藤森駅から徒歩5分、京阪電車墨染駅から徒歩7分の京都市伏見区にある主祭神に素盞嗚命を祀る神社です。
社の由緒によりますと創建は、今からおよそ1800年前、三韓征伐から戻った神功皇后によって創建された
皇室ともゆかりの深い古社になるそうです。 とりわけ藤森神社は、「菖蒲の節句」発祥の神社として知られ、
今日では勝運と馬の神様として、競馬関係者(馬主・騎手等)、また、競馬ファンの参拝者でにぎわっているようです。
下の写真は、拝殿になります。
本殿になります。
境内社の一つ八幡宮本殿(写真下)は室町時代に建てられたもので、同じ境内社の大将軍社とともに国の
重要文化財に指定されています。
当社は、“紫陽花”の宮として知られています。 境内の二ヵ所に紫陽花苑があり、毎年6月のシーズンには、
3,500株の紫陽花が咲き誇り、多くの参拝客で賑わいます。訪れたのは7月初め、紫陽花も終わりを迎えていました。
伏見稲荷神社
伏見稲荷大社は、JR奈良線、稲荷駅前にある神社で、通称「お稲荷さん」と呼ばれています。
稲荷山の麓に本殿があり、稲荷山全体が神域になります。社の始まりは、奈良時代の和銅4年(711)、伊侶巨秦公
(いろこのはたのきみ)が勅命を受けて稲荷山の三つの峯に稲荷神を祀ったことに始まると言われ、すでに1300年
の歴史がある神社になります。
祭神である稲荷大神は、「衣食住の大祖にして万民豊楽の神霊なり」と崇められ、五穀豊穣、商売繁盛、家内安全、
請願成就の神と言われています。
全国に約3万社ある稲荷神社の総本宮で、毎年初詣には近畿地方の社寺で最多の参拝者を集めています。
下の写真は楼門になります。現在の楼門は、天正十七年(1589)に再建されたもので、国の重要文化財に指定されています。
楼門の前には、狐が狛犬の代わりに脇を固めています。
楼門の先には外拝殿(写真下)があります。その先が本殿になります。
本殿は、明応三年(1494)の造営で、国の重要文化財に指定されています。
こちらで、「伏見稲荷大社」の御朱印をいただくことになります。
伏見稲荷には信者から奉納された約1万基の鳥居があるそうです。特に本殿裏から奥社に至る“千本鳥居”と呼ばれる所は、
狭い間隔で多数の鳥居が建てられ名所となっています。この鳥居の奉納は江戸時代に始まったそうです。
千本鳥居を抜けると、奥ノ院と呼ばれる奥社奉拝所になります。奥社奉拝所はお山を遥拝するところで、
稲荷山三ケ峰はちょうど社殿の背後に位置しています。
奥社奉拝所では、「伏見稲荷大社 奥社奉拝所」の御朱印をいただくことができます。
奥社奉拝所には「おもかる石」と呼ばれる試し石(写真下)があります。灯籠の前で願い事を祈念して、灯籠の頭の
部分を持ち上げ、その時に自分が予想した重さより軽く感じれば願い事が叶い、重ければ叶わないとのことです。
伏見稲荷大社の絵馬は、狐の姿をしています。
奥社奉拝所の先には、「お山」と呼ばれる稲荷山を巡拝する石段の登り参道が続いています。
この先も多くの鳥居と祠などがあります。
なお稲荷山巡拝道にある御膳谷奉拝所では、「お山登拝」の御朱印をいただくことができます。