総願寺・茂林寺・大長寺 御朱印めぐり
この記事では、埼玉県加須市にある総願寺、行田市にある大長寺、群馬県館林市にある茂林寺をめぐる御朱印めぐりを
紹介しています。
総願寺
総願寺は、東武伊勢崎線加須駅から徒歩25分、埼玉県加須市不動岡にある真言宗智山派の寺院です。
山号は玉嶹山(ぎょくとうさん)、本尊は不動明王になります。
不動ヶ岡不動尊とも呼ばれ、成田山新勝寺、高幡山金剛寺と並び関東三大不動の一つに数えられています。
寺の縁起によりますと本尊の不動明王は、仁和二年(886)、光孝天皇が病にかかられた折、不動明王に病平癒の祈願をし、
その功に感服し、三井寺の智証大師に命じ、刻ませた像になるそうです。それが、いつしか関東に伝わり、そして利根川の
洪水などがあり、当地に流れ着いたそうです。
創建は元和二年(1616)に總願上人によって開基されたようです。
現在の本堂は、天保十五年(1844)に再建されたものになります。
いただいた御朱印には、「不動明王」と書かれていました。
茂林寺
茂林寺は、東武伊勢崎線茂林寺前駅から徒歩10分程度の群馬県館林市掘工町にある曹洞宗の寺院です。山号は青竜山、
本尊は釈迦牟尼仏になります。 創建は応永三十三年(1426)、大林正通禅師により開山された寺になります。
茂林寺は『分福茶釜』の舞台となった寺として知られています。 寺の紹介によりますと、守鶴という寺に仕えていた男が
持ってきた茶釜は、いくら湯を汲んでも尽きることがなくまたこの湯を飲んだものは八の功徳を授かるということで、
守鶴は自ら“福を分けあたえる”『分福茶釜』と名付けたそうです。しかし後に守鶴には、毛が生え、尾がつき狸の姿になって、
惜しまれながら去っていったということです。
この寺伝説が元になって、有名な“茶釜から顔や手足を出した狸”のお伽話『文福茶釜』が生まれたそうです。
山門前には20を越える狸像が並んでいます。
その一角には、“茶釜たぬき”も愛嬌を振りまいていました。
いただいた御朱印には、“本尊釈迦牟尼佛”と墨書きされています。
大長寺
大長寺は、東武伊勢崎線の羽生駅で秩父鉄道に乗り換え15分、行田市駅から徒歩7分程度の行田市行田にある浄土宗の寺院です。
山号は亀通山、本尊は阿弥陀如来になります。 創建は、戦国時代の天正年間、京都知恩院の第二十九世岌善上人が諸国を廻られた
折、行田の地に逗留し、開かれた寺と伝わっています。
江戸時代は、忍藩主阿部家の菩提寺なっていた寺で、享保年間には大仏が寄進されたそうです。 しかしその大仏は戦争で供出、
現在の大仏は、平成8年に復元されたもので、身丈3・6m、重量6・7トンの大仏になります。
あいにく修理中で、写真は大長寺大仏の脇をかためる「しあわせじぞう」と「ごくらくじぞう」になります。
現在の本堂は、昭和五十八年に再建されたものになります。
いただいた御朱印は、ユニークな版画で仏さまを描いた御朱印です。
この版画は、行田市出身の版画家、渥美大童氏の作品になるそうです。穏やかな親しみやすいお顔の仏さまです。