源覚寺・目赤不動・吉祥寺・高岩寺 御朱印めぐり
この記事では、文京区春日にある蒟蒻閻魔として知られる源覚寺、目赤不動として有名な南谷寺、曹洞宗の壇林、吉祥寺、そしておばあちゃんの原宿ともいわれ、年配者でにぎあう巣鴨地蔵通り商店街にある“とげぬき地蔵” 高岩寺を巡る御朱印めぐりを紹介します。
源覚寺 (蒟蒻閻魔)
源覚寺は、都営三田線春日駅から徒歩2分、文京区小石川にある浄土宗の寺院です。山号は常光山、本尊は阿弥陀如来、
勢至菩薩、観音菩薩の阿弥陀三尊になります。 創建は寛永元年(1624)、定誉随波上人によるそうです。
源覚寺には、創建当時から高さ100センチの木造の閻魔大王の坐像があり、「こんにゃく(蒟蒻)閻魔」として知られています。
寺の案内によりますと、1760年ころ、眼病を患った老婆が閻魔大王に21日間の祈願を行ったところ、夢の中に大王が現れ
「願掛けの満願成就の暁には、私の両目の内、ひとつを貴方に差し上げよう」と言われたそうです。そして本当に満願の日に、
老婆の目は治ったそうです。以来、大王の右目は盲目となり、現在も黄色く濁っているそうです。 老婆は感謝のしるしとして
好物の「こんにゃく」を断ち、それを供えつづけたということです。 このことから、源覚寺の閻魔大王は「こんにゃく閻魔」と
呼ばれるようになり、眼病治癒の閻魔さまとして人々の信仰を集めています。 本堂には、蒟蒻が奉納されていました。
いただいた御朱印には、「蒟蒻閻魔」、「慈悲の一眼」と書かれていました。
南谷寺
南谷寺(なんこくじ)は、南北線の本駒込の駅から徒歩2分、文京区本駒込にある天台宗の寺院です。山号は大聖山、
本尊は不動明王になります。不動明王は、江戸五色不動の一つであり、目赤不動と呼ばれています。
寺の縁起によりますと、創建は元和二年(1616)、開基は万行律師になります。万行律師は不動明王を信奉し、ある時、
今の三重県赤目山で修行をかさねていた時、1寸2分の不動明王像を授かり江戸に赴いたそうです。当初は駒込動坂(堂坂)
に庵を結び“赤目不動尊”と称したそうです。そして寛永年間、三代将軍家光が鷹狩の途中に訪れ、目黒・目白の不動尊に
ちなみ“目赤不動”と改称するよう申し渡されたのだそうです。下の写真は、不動明王を安置する不動堂になります。
いただいた御朱印には、「目赤不動尊」と書かれていました。
吉祥寺
吉祥寺は、本駒込の駅から徒歩7分ほどの文京区本駒込にある曹洞宗の寺院です。山号は諏訪山、本尊は釈迦如来になります。
創建は、長禄二年(1458)、太田道灌が江戸城築城の折、井戸を掘った所「吉祥」の刻印が出てきたため、現在の和田倉門
付近に「吉祥庵」を立てたのが始まりだそうです。明暦の大火(1657)後に、こちらに移転してきたそうです。そして江戸
時代、吉祥寺に曹洞宗の「旃檀林」が置かれ、常時1,000人余の学僧が学んでいたそうです。旃檀林は、現在の駒澤大学の
前身になった学校です。 七堂伽藍は、1945年の東京大空襲で焼失しましたが、山門は江戸時代に建立されたものです。
境内は静かで広く、経蔵が往時の風情を残しています。
参道の途中には、木立の中に大仏もあります。
下の写真は、本堂になります。
「旃檀林」が置かれていた吉祥寺、本堂の右手前には、大きな旃檀(センダン)の木が、存在感を示していました。
いただいた御朱印には、「旃檀林」と書かれていました。
高岩寺 (とげぬき地蔵)
高岩寺は、豊島区巣鴨おばあちゃんの原宿とも呼ばれる“地蔵通り商店街”の中にある曹洞宗の寺院です。
創建は慶長元年(1596)、山号は萬頂山、本尊は延命地蔵菩薩、通称“とげぬき地蔵”と呼ばれ親しまれています。
なおこの『御影』(写真下)は、本堂で百円にていただくことが出来ます。これを飲んだり、川に流したりすると
病気治癒に効果があるとか、多くの人が“とげぬき”に訪れていました。
境内に立つ観音様は“洗い観音”として信仰されています。自身の気になる身体部分と同じ所に清水をかけ、手拭いで
洗い清めると良いということで、この日も年末の平日にもかかわらず、順番待ちの行列ができていました。
いただいた御朱印には“南無地蔵尊”「お地蔵様に帰依します」と墨書きされていました。