茂林寺・佐野厄除大師・唐沢山神社・太平山神社・出流満願寺 御朱印めぐり
この記事では、東北自動車道の館林インターで降り、『分福茶釜』の伝説で有名な“茂林寺”に立ち寄り“佐野厄除大師”、
そして“唐沢山神社”、栃木の“太平山神社”さらには出流満願寺を車でめぐる御朱印めぐりを紹介します。
茂林寺
茂林寺は、群馬県館林市掘工町にある曹洞宗の寺院で、山号は青竜山、本尊は釈迦牟尼仏になります。
創建は、応永三十三年(1426)、大林正通禅師により開山された寺になります。
茂林寺は『分福茶釜』の舞台となった寺として知られています。 寺の紹介によりますと、守鶴という寺に仕えて
いた男が持ってきた茶釜は、いくら湯を汲んでも尽きることがなくまたこの湯を飲んだものは八の功徳を授かると
いうことで、守鶴は自ら“福を分けあたえる”『分福茶釜』と名付けたそうです。しかし後に守鶴には、毛が生え、
尾がつき狸の姿になって、惜しまれながら去っていったということです。
この寺伝説が元になって、有名な“茶釜から顔や手足を出した狸”のお伽話『文福茶釜』が生まれたそうです。
山門前には20を越える狸像が並んでいます。
その一角には、“茶釜たぬき”も愛嬌を振りまいていました。
下の写真は、本堂になります。
いただいた御朱印には、“本尊釈迦牟尼佛”と墨書きされています。
佐野厄除大師 (惣宗寺)
佐野厄除大師は、正式名称を惣宗寺といい栃木県佐野市にある天台宗の寺院で山号は、春日岡山になります。
寺の歴史によりますと、創建は天慶七年(944)、平将門の乱を平定した藤原秀郷に開基により、奈良の僧の
宥尊が開山と言です。
惣宗寺は、鎌倉時代に天台宗となり、江戸時代に“厄除け元三慈恵大師”を安置し今日に至っているそうです。
佐野厄除大師は、「関東の三大師」の一つに数えられ、毎年初詣には多くの参拝客でにぎわいます。
下の写真は、本堂になります。
いただいた御朱印には、“佐野厄よけ大師”と書かれていました。
唐沢山神社
唐沢山神社は、栃木県佐野市の唐沢山の山頂にある神社です。
祭神として、「むかで退治」の伝説や眉に唾をして火を噴くムカデを退治したという「眉つば」の語源を産み、
平将門の乱を平定した藤原秀郷(田原藤太)を祀っています。 藤原秀郷は平安時代中期の武将で、下野国押領使
として唐沢山に唐沢山城を築城したそうです。そしてその後、唐沢山城は秀郷の子孫の佐野氏が居城したということです。
時がたった明治16年(1883)忠皇の臣である秀郷を祀り、唐沢山城の本丸跡地に創建・鎮座したのが唐沢山神社だそうです。
神社入り口には、唐沢城跡(写真下)という看板がかかっていました。
下の写真は、神橋と本殿へ続く参道になります。
下の写真が本殿前の神門になります。このあたりが、本丸跡になります。
下の写真は、本殿になります。
太平山神社
太平山神社は、栃木市の太平山に鎮座する神社です。主祭神として、瓊瓊杵命・天照皇大御神・豊受姫大神を
祀っています。 社の由緒によりますと、創建は古く、今から2000年も前の垂仁天皇の御代になるそうです。
また、淳和天皇の御代の天長4年(827)に慈覚大師円仁が入山を果たし、太平山は神仏を祀る山として発展
していったそうです。 また江戸時代には、民衆のみならず朝廷や幕府からも「天下太平を祈る社」として信仰
されてきたそうです。
隋神門は、太平山神社の神門であり、享保8年(1723)、徳川8代将軍吉宗によって建てられたそうです。
隋神門には、仁王像が安置されていて、これは太平山が神仏習合の山として栄えた名残だそうです。
隋神門から本殿までは、長い表参道の石段が続いていて、このあたりはアジサイの名所として、6月のシーズンには
多くの参拝客でにぎあうそうです。
下の写真は、社殿が並ぶ全景と主祭神を祀る本殿になります。
出流山 満願寺
満願寺は、栃木市にある真言宗智山派の寺院です。山号は出流山、本尊は千手観音になり、坂東三十三所
観音霊場の17番札所になっています。 寺の縁起によりますと、今から1200年ほど前に修験道の開祖、役小角
によって「観音の霊窟」(鍾乳洞)が見つけられ、その後、日光の輪王寺を開いた勝道上人により、天平神護
元年(765)に開山された寺だそうです。 その後、弘法大師空海が、勝道上人の徳を慕って参詣し、そのおりに
当山の銘木で造立したとされる「十一面観音菩薩像」が本尊になります。
仁王門は、享保二十年(1735)に建立されたものです。
本堂は、明和元年(1764)建立になります。
いただいた御朱印には、「大御堂」と書かれていました。
満願寺には、役小角によって見つけられた観音の霊窟、奥ノ院があります。本堂の奥から山道を1キロメートル
ほど歩いたところに「大悲の滝」と名付けられた滝があります。そこから百段ほどの階段を登った所に奥ノ院の
拝殿があります。