楽しい御朱印めぐり

御朱印めぐりの旅

布施弁天・東漸寺・本土寺 御朱印めぐり

布施弁天・東漸寺・本土寺 御朱印めぐり  

 

この記事では千葉県柏市にある関東三弁天の一つ布施弁天、松戸市北小金にある名刹、本土寺、東漸寺をめぐる
御朱印めぐりを紹介しています。

 

布施弁天 東海寺 (柏市)  

 

東海寺は、JR我孫子駅からあけぼの山公園入り口行のバスの終点から徒歩15分ほどの柏市布施にある
真言宗豊山派の寺院です。山号は紅竜山、本尊は弁才天、地名から布施弁天と称されています。
隣接するあけぼの山公園は、桜の名所で平日の昼下がりでしたが、多くの花見客でにぎわっていました。

布施弁天は、上野寛永寺の弁天堂、江島神社と共に関東三弁天の一つに数えられています
寺の案内によりますと、一般に我々が目にする弁天様は、二本の腕で琵琶を奏でる天女姿になりますが、
布施弁天は、『金光明最勝王経』に説かれている八本の腕を持った八臂弁才天で、剣、弓、矢、斧など
武器を持った戦闘神の姿になるそうです。 「福知を増し、長寿と財宝を得さしめ、天災地変を除滅し、
かつ戦勝を得させる天女」になるようです。
寺の縁起によりますと、創建は大同2年(807)、弘法大師空海の作といわれる弁財天像を本尊(秘仏)
として、空海により開かれた寺になるようです。   山門は、「最勝閣」と呼ばれる楼門になります。
一階部分は、昔は漆喰であったようですが、現在はコンクリート製で建てられ、竜宮城の門のような形をしています。

竜宮門から入ると右手には、昭和49年に建てられた布施弁天のシンボル三重塔があります。

鐘楼は、珍しい多宝塔式の総欅造りです。

現在の本堂は、享保2年(1717)に再建されたものになります。唐風の向拝を持つ三方破風造り総朱塗りの華麗な大本堂です。

いただいた御朱印は、「大辨財天」と書かれた御朱印をいただきました。

また、公道を挟んで西側には、大日如来や薬師如来をお祀りしたお堂があり、「薬師如来」の御朱印をいただくことができます。

東漸寺 (松戸市)  

東漸寺は、北小金駅から南へ徒歩5分ほどの松戸市小金にある浄土宗の寺院です。 山号は仏法山、本尊は
阿弥陀如来になります。 創建は文明十三年(1481)、経譽愚底運公上人により開かれたと伝えられています。
江戸時代の初期には、浄土宗の関東における十八ヶ所の僧侶の養成機関“関東十八壇林”の一つとされた名刹です。
江戸時代には、幕府の庇護を受け、広大な境内に大伽藍が形成され、さらに35に上る末寺を持つ大寺院であった
そうです。 明治初めの廃仏毀釈により、寺は衰退の憂き目をみましたが、多数の文化財ならびに檀林の面影を伝
える境内の古木は、昔のまま保存されて来たそうです。下の写真は、境内への入口、総門になります。

山門は、昭和五十二年に改造された仁王門になります。

本堂(写真下)には、本尊の阿弥陀如来が安置されています。

いただいた御朱印には、「南無阿弥陀佛」と書かれていました。

境内には桜や山吹、また鶴亀の松、梅やあじさい・もみじなど自然が豊富で、四季を通じて多くの参拝客が訪れる
寺院です。 訪れたのは3月31日、ちょうどソメイヨシノが満開になっていました。

平成八年に総尾州檜造りで再建された観音堂(写真下)の前には、樹齢330年を超える枝垂れ桜がありますが、
こちらは、ソメイヨシノの開花より1週間ほど早く開花するとか、残念ながら盛りが過ぎていました。

本土寺 (松戸市)  

本土寺は、JR常磐線北小金駅から北へ、徒歩10分程度の松戸市平賀にある日蓮宗の寺院です。 山号は長谷山、
本尊は一尊四士になります。“一尊四士”とは釈迦如来と脇侍の四菩薩を表した言葉で、日蓮宗で本尊を表現する
一つの形態になるようです。
本土寺の創建は建治三年(1277)、源氏の名門“平賀家”の屋敷跡に、日蓮上人の支援者だった当地の領主、曽谷教信
が法華堂を開いたのが始まりだそうです。その後、日蓮上人から長谷山本土寺と寺号を授かったそうです。
池上の本門寺、鎌倉の妙本寺とともに朗門の三長三本と称される日蓮宗の名刹です。“朗門”とは、平賀家の出で日蓮
の弟子であった「日朗」の門流という意味で、「三長三本」とは、上記3か寺の山号や寺号にいずれも「長」「本」
の字が含まれることからきているそうです。   山門は朱塗りの仁王門、江戸時代初期に建てられたもので、正面には
「長谷山」の扁額が掲っています。

本堂の手前には、平成三年に建てられた五重塔が建っています。

本堂は、慶安四年(1651)に再建されたもので、木造銅板葺の建物です。

境内の東端、菖蒲池の近くには“像師堂”があります。像師とは、平賀三兄弟(三聖人)の長兄日朗の弟で、
日蓮聖人から京都での布教を託され、苦難の中でそれをやり抜いた「日像上人」になります。
像師堂のある場所は、日像上人が生まれた場所になるそうです。

本土寺の境内には1万株のあじさいが植わっていて、「あじさい寺」とも呼ばれ、6月のシーズンには、
多くの参拝客でにぎわいます。

訪れたのが6月半ば、境内には5000株の花菖蒲があり、アジサイと花菖蒲が一緒に咲いて、花盛りの本土寺でした。

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