慈光寺・正法寺・安楽寺 御朱印めぐり
この記事では、比企三山と言われる埼玉県東松山界隈にある坂東三十三観音霊場札所第9番の慈光寺、
10番の正法寺、そして11番の安楽寺をめぐる御朱印めぐり紹介しています。
慈光寺
慈光寺は、埼玉県ときがわ町にある天台宗の寺院です。山号は都幾山、本尊は十一面千手千眼観世音菩薩で、
坂東三十三観音霊場の9番札所になっています。
寺の由緒によりますと、慈光寺は、天武天皇の二年(673)、僧慈訓が当山に登り千手観音堂を建て、
観音霊場として開基したことに始まるそうです。
そして奈良時代に、鑑真和上の高弟、釈道忠によって創建されたそうです。 平安時代には、勅願所となり、
天台宗の別院として発展したそうです。
本堂となるのは阿弥陀堂で、こちらで御朱印をいただくことになります。
阿弥陀堂には本尊阿弥陀如来像の他に勢至菩薩や薬師如来などが安置されています。
まずは「抜苦興楽」と書かれた御朱印をいただきました。
薬師如来様が、私たちの苦しみを抜いて楽を与えてくれるというありがたい御朱印です。
阿弥陀堂から左へ5分ほど登った所に、観音堂があります。観音堂には、十一面千手千眼観世音菩薩が
安置され、こちらが坂東の札所本尊になります。
いただいた御朱印は、「千手大悲閣」と書かれていました。
正法寺
正法寺は、埼玉県東松山市にある真言宗智山派の寺院です。山号は巌殿山、本尊は千手観世音菩薩で
坂東三十三所観音霊場の10番札所になっています。 寺の由緒によりますと、創建は養老二年(718)、
沙門逸海が千手観音像を刻み開いた寺院だそうです。 表参道から石段を少し登った所に仁王門があります。
仁王門から石段を登った正面に観音堂があります。
観音堂の右手の崖の岩肌には、何体もの石仏がおさめられています。
観音堂の左手前には、樹齢は700年を超えると推定される大銀杏があります。高さは約25メートル、
根周りが11メートルもあるそうです。訪れたのが12月3日、大銀杏は一面黄色のじゅうたんを敷き
詰めた幻想的な姿を見せていました。
いただいた御朱印には、「大悲閣」と書かれていました。
安楽寺
安楽寺は、埼玉県吉見町にある真言宗智山派の寺院です。山号は岩殿山、本尊は聖観世音菩薩、
坂東三十三所観音霊場の11番札所になります。 寺の縁起によりますと、今から1200年ほど前の奈良時代に、
僧行基が観世音菩薩を掘ってこの地におさめたのが始まりだそうです。 仁王門から境内に入ります。
本堂は、今から350年ほど前の寛文元年に再建されたものになります。
三重塔(県指定文化財)は、今から江戸時代の半ば、寛永年間に建てられたもので、現存する堂宇の
中では最古のものになります。
いただいた御朱印には、「聖観世音」と書かれていました。