圓教寺は、姫路市の書写山(海抜371メートル)にある天台宗の別格本山になる寺院です。
山号は書写山、本尊は如意輪観音、西国三十三所観音霊場の第27番札所になっています。
康保三年(966)、性空上人によって開かれた比叡山と同じ天台宗の修行道場になる寺で、比叡山と鳥取の
大山とともに天台宗の三大道場と並び称された巨刹になります。
比叡山と同じように、境内は、仁王門から十妙院にかけての東谷、摩尼殿を中心とした中谷、そして三つの
堂と奥ノ院がある西谷の3つに区分されています。 姫路駅から書写山行きの路線バスに乗りおよそ30分、
書写山ロープウエイの乗り場につきます。 ロープウエイに乗ると4,5分でロープウエイ山上駅に到着します。
ここから、「西国三十三観音道」と称される、道の左右には、西国三十三所の各札所本尊を表した銅像が並ぶ、
緩やかな上りの参道を登っていきます。下の写真は、第10番札所三室戸寺の千手観音像になります。
10分ほど参道を進むと東谷、仁王門になります。仁王門は江戸時代初期に建てられたものです。
仁王門から、さらに数分「権現坂」と称する下り参道を降りると、下りきったところが中谷、崖上に摩尼殿があります。
豪壮な舞台づくりの摩尼殿(写真下)、現在の建物は、大正時代に元の摩尼殿が焼失、昭和八年に再建
されたものになります。こちらに西国三十三所観音霊場の本尊である如意輪観音が安置されています。
摩尼殿でいただく御朱印が、西国三十三所観音霊場としての御朱印になります。
いただいた御朱印には、お堂名「摩尼殿」と書かれていました。
摩尼殿からから西へ向かう参道を数分進みますと本堂にあたる大講堂のある広場、西谷になります。
西谷にある大講堂や常行堂、食堂や金剛堂などは、室町時代(15世紀半ば)の再建で国の重要文化財に
指定されています。 大講堂(写真下)には、釈迦如来像などが安置されています。
大講堂では、お堂名「大講堂」と書かれた御朱印をいただくことができます。
大講堂の御朱印は、大講堂の隣に建つ食堂(写真下)の方でいただくことができます。
大講堂から西へ3分ほど進むと奥ノ院、開祖性空上人を祀る開山堂(写真下)などがあります。
開山堂の御朱印は、食堂の方でいただくことができます。
開山堂の裏手には、性空上人に教えを受けるために京からはるばる圓教寺にきて、歌を交わしたとの
逸話が残る和泉式部の歌塚、宝篋印塔が立てられています。
開山堂から、南へ5分ほど進むと展望公園があります。ここからは姫路市内や瀬戸内海、天気が良ければ
遠く四国を見ることができます。
開山堂の東側には、薬師如来(現在は食堂の宝物館にあります)が安置されている根本薬師堂があります。
根本薬師堂の御朱印は食堂の方でいただくことができます。