大縣神社・田縣神社・間々観音 御朱印めぐり
この記事では、名鉄小牧線沿いにある大縣神社、田縣神社、そして間々観音のちょっと変わった寺社の御朱印めぐりを紹介します。
大縣神社
大縣神社(おおあがたじんじゃ)は、名鉄小牧線楽田駅から徒歩20分、愛知県犬山市にある
尾張国二ノ宮となる神社です。
祭神に、尾張国開拓の祖神である“大縣大神”を祀っています。
社の紹介によりますと、創建は垂仁天皇二十七年(紀元前3年)、本宮山の山頂に鎮座して
いた大縣大神を現在の地に遷座したそうです。
社殿(拝殿)は、重厚感ある造りで、古社の雰囲気を感じさせます。
なお本殿は、国の重要文化財に指定されています。
摂社の一つには「大国恵比須神社」があり、出雲の大国主神(大国様)・事代主神(恵比須様)が
祀られています。
また摂社の一つ「姫の宮」には、“玉姫命”が祀られています。
玉姫命は古来より安産・子授など
女性の守護神として崇敬されている神様だそうで、姫の宮の裏には“姫石”が奉納されていました。
この石は、小牧市にある男性を祀る田縣神社に相対するものになるそうです。
この日も複数のカップルが、参拝をしていました。
田縣神社
田縣神社(たがたじんじゃ)は、名鉄小牧線田縣神社前駅から徒歩5分程度の愛知県小牧市にある神社です。祭神として御歳神と玉姫命の二神を祀っています。
御歳神は素戔嗚尊(スサノオノミコオ)の孫にあたり、農業をつかさどる神様で五穀豊穣の守護神
と言われています。
また一方の玉姫命は尾張地方開拓の祖神である大荒田命の王女になる方で、子宝にも恵まれ夫亡き後、
立派に子供を育て上げ、子孫繁栄を成し遂げ、当地の発展に貢献した方だそうです。
創建の年代は不詳とのことですが、かなり古い土着信仰に基づく神社で、いつしか子宝と農業の
信仰が結びついた神社のようです。
境内のいたるところに、男性自身をかたどった石などが奉納されています。
下の写真は奥宮ですが、こちらには木彫りの男性自身が奉納されています。この日も若いカップルがお参りしていました。
下の写真は、本殿の裏にある珍宝窟なります。
毎年3月15日には、天下の奇祭と言われる「豊年祭」が開かれ、多くの見物客が集まるそうで、
近年は外国人の姿も目立つそうです。
豊年祭は、毎年新しく檜で男性自身を造り、田縣神社の神様にお供えし、今年一年が豊かな年
であることを祈るとともに、万物の育成、子孫の繁栄を祈願する神事になります。
田縣神社で販売されている御朱印帳は、この豊年祭をデザインしたものだそうで、神輿に乗
った立派な男性自身がデザインされていました。
間々観音(龍音寺)
間々観音(正式寺名;龍音寺)は、名鉄小牧駅から西へ徒歩20分、愛知県小牧市間々本町にある
浄土宗の寺院です。山号は飛車山、本尊は千手観音になります。
創建は明応元年(1492)、元々は近くにある小牧山にあったそうですが、織田信長の命令により
現在の地に移ってきたそうです。
本尊の千手観音は「間々乳観音」とも呼ばれ、授乳の願いに御利益があるといわれ、日本唯一の
お乳のお寺として知られています。
山門を入るとすぐに女性の乳房をかたどった手水舎があります。この手水舎は、座って修行を
しておられるお釈迦さまをイメージしているそうです。
乳房の部分が顔、同体を波状で表しているそうです。
乳房から水が出ている授乳中の観音様の像も建っています。
観音堂(本堂)の前には、女性の乳房をかたどった絵馬がたくさん奉納されていました。
いただいた御朱印には、「観自在」と書かれています。
「観世音菩薩」とは「観自在菩薩」のこと、
「観自在」とは自由自在に見ることが出来ること、「観音様が自由自在に物事を見て我々を苦しみ
から救済してくれる」ことを言うようです。
観音堂の正面にもこの「観自在」と書かれた額が掲げられていました。