笠間稲荷・観世音寺・楽法寺 御朱印めぐり
この記事では、日本三大稲荷のひとつに数えられる笠間稲荷神社、そして坂東三十三観音霊場の札所
である観世音寺、楽法寺の茨城県西部にある寺社を紹介しています。
笠間稲荷神社
笠間稲荷神社は、茨城県笠間市にある稲荷神社です。
祭神は、宇迦之御魂神で、生命の根源をつかさどる「いのちの根」の神様になるそうです。
農業、工業、商業、水産業など、あらゆる殖産興業の守護神としても崇敬されている神様です。
笠間稲荷神社は日本三大稲荷のひとつと言われ、全国から年間350万人にも上る参拝客が、全国から
訪れている所です。
社の由緒によりますと創建は、飛鳥時代の白雉2年(651)と伝えられています。
本殿に向かって右手にあるのが江戸時代の文化十三年に再建された東門になります。
本殿の前に建つのは楼門です。楼門は「萬世泰平門」とも呼ばれ、重層入母屋造で昭和三十六年に
竣工された建物です。
本殿は江戸時代の万延年間(1854~1860)の再建で、銅瓦葺総欅の権現造で、重要文化財に指定されています。
いただいた御朱印には、「胡桃下 笠間稲荷神社」と書かれています。
社によりますと、昔、この地には胡桃の密林があり、そこに稲荷の大神がお祀りされていたことから、
当社は「胡桃下稲荷」(くるみがしたいなり)とも呼ばれているそうです。
正福寺 (観世音寺)
正福寺は、笠間稲荷から500メートルほどの所にある普門宗の寺院です。山号は佐白山、本尊は千手観音で、
坂東三十三観音霊場の第23番札所になります。
以前は観世音寺と称していましたが、平成24年(2012)に正式名称を正福寺と改称されたそうです。
寺入口の寺号は、下の写真のように「観世音寺」となっていました。
創建は、飛鳥時代の白雉3年(652)と伝えられています。
明治の廃仏毀釈で寺は衰退、現在の本堂(写真下)などは、昭和になって、再建されたものだそうです。
正福寺では、御朱印をいただく時に、観音様に帰依しますという「延命十句観音経」を
唱えてからいただきます。お経をあげて、その証に御朱印をいただくことになるわけです。
いただいた御朱印には、本尊の「千手観世音」と書かれていました。
楽法寺
楽法寺は、茨城県桜川市、雨引山の中腹にある真言宗豊山派の寺院です。
山号は雨引山、本尊は延命観音菩薩で、坂東三十三観音霊場第24番札所になっています。
創建は用明天皇二年(586)、中国からの渡来僧・法輪独守居士により開かれたと伝えられています。
参道の石段を登っていくと、立派な仁王門(重要文化財)があります。
仁王門の近くには、麓を見下ろす形で鐘楼があり、寺の景観を演出しています。
楼門の先の階段を上がると朱塗りの本堂(重要文化財)が見えてきます。
堂内には本尊である延命観音菩薩が安置されています。
本堂の隣には江戸末期に建てられたという多宝塔があります。
いただいた御朱印には、本尊の「延命観世音」と書かれていました。