楽しい御朱印めぐり

御朱印めぐりの旅

宗像大社・香椎宮・宮地嶽神社 御朱印めぐり

宗像大社・香椎宮・宮地嶽神社 御朱印めぐり

玄界灘に面する福岡県北西部は、朝鮮半島に近く古代から貿易や大陸の文化を受け入れる上で重要な位置を占めてきました。
また古事記や日本書紀で伝えられる神功皇后の三韓征伐に起源を発する神社が多い地域でもあります。

この記事では、香椎宮から宮地嶽神社、そして宗像大社に至る御朱印めぐりの旅を紹介します。

香椎宮

JR博多駅から鹿児島本線に乗り小倉方面に向かい香椎駅で下車、楠が茂り車が行きかう
参道を15分ほど歩くと香椎宮に到着です。

香椎宮参道

香椎宮門

香椎宮の祭神は、仲哀天皇・神功皇后・応神天皇・住吉大神になります。
社伝によりますと、西暦200年、西征中この地で没した仲哀天皇の霊を、神功皇后が祀った
のが起源とされる古い神社です。
次で、養老七年(723)に神功皇后御自身の御神託により、朝廷が社殿の造営を始め、聖武
天皇の神亀元年(724)に竣工したといわれています。
この両宮を併せて香椎廟と称したそうです。

香椎宮中門

「香椎」という名は、敷地内に香ばしい香りの「棺懸(かんかけ)の椎」があったた
ことに由来するそうです。
本殿(写真下)は、“香椎造り”と言われる独特のもので、現在の建物は、1801年に黒田
長順によって建てられたものです。

香椎宮本殿

御神木は「綾杉」と呼ばれ、葉の形状が普通の杉と異なり“綾状”になっているという
特徴があります。綾杉は、神功皇后が、三韓征伐から帰国した際、鎧の袖の杉枝を挿
したものが、代々受け継がれ、現在の大木になっているそうです。

香椎宮杉

古くから朝廷の崇敬が厚く、明治時代には官弊大社となっています。終戦までは勅祭社に指定され、
現在でも十年に一度、天皇陛下から御先祖へ貢物が届けられるそうです。

頂いた御朱印には、菊紋が押印されていました。

 

香椎宮朱印

 

宮地獄神社

JR鹿児島本線、福間駅から徒歩25分、宮地岳の中腹に鎮座するのが、宮地嶽神社です。
宮地獄神社は、全国にある宮地獄神社の総本宮で開運・商売繁昌の神社として、年間200
万人を越える参拝者を集めています。

宮地獄神社入り口

宮地獄神社楼門

創建は、約1600年前、祭神は「息長足比売命(おきながたらしひめのみこと)」別名
「神功皇后」で、第14代仲哀天皇の后、応神天皇の母にあたります。
神功皇后は、渡韓の折、この地に滞在され、宮地岳(写真下)山頂より大海原を臨みて
祭壇を設け、開運を祈願され船出したということです。

宮地嶽

宮地嶽神社の境内には、約6世紀末の建立とみられる全国でも第1級の大きさを誇る横穴式石
室を有する巨石古墳があります。
古墳からの出土品の中には黄金を使った品々が多く、当時の繁栄を伺うことが出来るそうです。
現在、本殿の屋根(写真下奥)は、黄金の屋根になっています。その様は、あたかも、宮地嶽
の古墳の主が、黄金の宝冠を頭上に掲げているようでもあります。

宮地獄神社本殿

拝殿前には長さ13m、重さ4t、日本一大きいと称される大注連がかかっています。

宮地獄神社本殿正面

拝殿の前には、「開運桜」と呼ばれている2本の“寒緋桜”の大木があり、私が参拝をした
3月中旬、大輪の花をつけていました。

宮地獄神社桜

 宮地嶽神社朱印

宗像大社

JR鹿児島本線東郷駅から路線バスで、12分ほどのところに鎮座するのが、宗像大社です。

宗像大社入り口

当社の由緒によりますと、宗像大社は天照大神の三柱の御子神を祀っています。
三女神の名前は 田心姫神(たごりひめのかみ)、湍津姫神(たぎつひめのかみ)、市杵島姫神(いちきしまひめのかみ)
で、田心姫神は 沖津宮(おきつぐう)、湍津姫神は 中津宮(なかつぐう)、市杵島姫神は 辺津宮 (へつぐう)に祀られ
ており、この三宮を総称して「宗像大社」と称するそうです。

宗像三神の中で、とりわけ美人とされる市杵島姫神は、神仏習合によって仏教の弁才天と同一視され、日本各地で
「弁天様」として、広く信仰されている神様です。

地図上で辺津宮・中津宮・沖津宮を線で結ぶと、その直線は朝鮮半島の方向に向かいます。古代から大陸を結ぶ政治、
経済、文化の重要な海上路で、古くから海上・交通安全の神として信仰されているのが宗像大社です。
現在では海上に限らず、陸上・交通安全の神としても信仰を集めており、福岡県内では宗像大社のラベルを貼った車
が多数見受けられます。

下の写真は、拝殿になります。

宗像大社拝殿

沖ノ島は“海の正倉院”と言われ、古代の鏡や勾玉など発掘された8万点の国宝が、
境内にある神宝館に展示されていますので拝観されるとよいと思います。
境内の北側にあたる辺津宮神域(写真下)には、第二宮に沖津宮の田心姫神が、
第三宮に中津宮の湍津姫神がお祀りされています。

二宮三宮

また高宮祭場(写真下)は、宗像三女神の降臨地と伝えられています。 沖ノ島と並び
我が国の祈りの原形を今に伝える全国でも数少ない古代祭場になります。

高宮祭場

太鼓橋がかかる心字池のほとりには、藤が見ごろを迎えていました。

心字池と藤

宗像大社朱印

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