楽しい御朱印めぐり

御朱印めぐりの旅

京都 嵐山 御朱印めぐり
地域:

天竜寺・宝厳院・法輪寺 御朱印めぐり

嵐山は、京都市街の西に位置し、嵐山の象徴、桂川にかかる渡月橋を中心とした京都の一大観光地です。
特に、市街地と違い竹林などが茂る静かな古都の風情を求める観光客や紅葉のシーズン、桜の花の咲く時期は、
多くの観光客でにぎわいます。
観光案内などでは、JR山陰線の北に広がる嵯峨野地区も含め嵐山と称する場合が多いようですが、
本記事では、JR山陰線の南側、桂川周辺に広がる地区の御朱印めぐりの旅を紹介します。

写真は、渡月橋からみた嵐山、その中腹に多宝塔などが見える法輪寺が見えます。

渡月橋から法綸旨

法輪寺

 

法輪寺は、京都市街の西にある嵐山の中腹に位置する真言宗の寺院です。
渡月橋から見える多宝塔がある所が、法輪寺になります。
小高い丘にあるので、境内からは嵯峨野が一望できます。

法輪寺から渡月橋

山号は智福山、本尊は虚空蔵菩薩で、開山は713年、行基によるものです。
伊勢の金剛證寺と会津の円蔵寺とともに、日本三大虚空蔵菩薩に数えられている寺院です。

法輪寺本堂2

法綸寺多宝塔

虚空蔵(こくうぞう)とはその文字が現すように、虚空即ち大空(宇宙)を意味します。大空はあらゆる物を収蔵して、光、熱、雨、水、温、湿など、絶えず自然の恩恵を与え、無限の動植物を育成しています。
虚空蔵菩薩の基本思想は「山川草木悉有佛性」であり、自然現象から人間を始め全ての動植物の生存や育成は、みな虚空蔵菩薩の御慈悲のたまものであるそうです。
寺によりますと、「嵯峨の虚空蔵さん」として古くから親しまれている法輪寺の虚空蔵菩薩は、降臨の本誓から特に、智恵・福徳・技芸上達そして丑寅年生の護本尊の仏様として信仰を集めています。

参拝当日は、おりしも4月末、“十三参り”の人々でにぎわっていました。十三歳は、子供から大人に変わる年頃。十三歳になった男女が正装し、旧暦3月13日(現在4月13日)前後に渡月橋を渡って法輪寺の虚空蔵菩薩に厄払いと智恵を願いに詣でることが京都の伝統的な祭事の一つになっているそうです。

いただいた御朱印には、“虚空蔵尊”と書かれていました。

朱印 法輪寺

宝厳院

 

宝厳院は、渡月橋から徒歩2分程度の所にある臨済宗天竜寺派の寺院で、天竜寺の塔頭の一つです。
山号は大亀山、本尊は十一面観音になります。創建は1461年、細川頼之が聖仲永光を開山に招聘し
て起こした寺と言われています。
その後変遷を経て、天竜寺の他の塔頭に間借りしていたものを、平成14年(2002)、天龍寺方丈
南側の現在地を購入して移転、再興した寺だそうです。

宝厳院入口

写真に見るように、嵐山を借景とする回遊式庭園で、紅葉と巨岩を配した庭園の美しさは格別で、
毎年秋になると紅葉の名所として多くの観光客を集めています。
写真は、新緑の「雲上三尊石」と「獅子岩」になります。

宝厳院庭園

宝厳院獅子岩

宝厳院青葉

また、門前には「嵐山羅漢」が祀られています。

宝厳院五百羅漢

いただいた御朱印には“念彼観音”と書かれています。
御本尊の十一面観音様に「念ずれば、観音様は必ずやお力になってくれる」という意味かと思われます。

朱印 宝厳院

天竜寺

天竜寺は、渡月橋から徒歩5分の所にある臨済宗天竜寺派の大本山になる寺院です。
山号は霊亀山、本尊は釈迦如来、壮大な規模と高い格式を誇り、京都五山の第一位に列せられる禅寺です。

天竜寺山門

開基は足利尊氏、開山は夢窓礎石、康永4年(1345)の創建になります。
足利尊氏が、吉野で崩御された政敵、後醍醐天皇の菩提をともらうために、建てたのが天竜寺になります。
天竜寺建設にあたり、資金不足を補うため、元寇以来途絶えていた元との貿易を再開することにしたのが、
世に知られる「天龍寺船」の始まりになります。

天竜寺コリ拝観口

天竜寺本堂

方丈の前に広がる曹源池庭園は、約700年前の夢窓国師作庭当時の面影をとどめており、
わが国最初の史跡・特別名勝に指定された庭になります。

天竜寺曹源池1

方丈からみた曹源池中央正面(写真上)には2枚の巨岩を立て龍門の滝があります。
龍門の滝とは中国の登龍門の故事になぞらえたものだそうです。

曹源池は、嵐山を借景(写真下)として作られています。

天竜寺曹源池3

天竜寺の北門付近は、竹林がきれいで嵯峨野の落ち着いた雰囲気を楽しめる所です。
おりしも4月、天竜寺の竹林には、竹の子が芽吹いていました。

 

天竜寺境内

 

いただいた御朱印には、「覚王宝殿」と書かれていました。”覚王”とはお釈迦様のこと、
本尊である釈迦如来を祀るお堂ということかとおもいます。

 

朱印 天竜寺 jpg

 

 

野宮神社

天竜寺北門を出て、右手に折れ竹林の小道をおよそ200メートルほど行くと、主祭神に野宮大神(天照皇大神)を祀る野宮神社があります。

野宮神社の鳥居は、クヌギの樹皮がついたままのものが使われています。これは「黒木の鳥居」と言われるもので、古代の鳥居の形式を伝えているそうです。

 野宮神社入り口

野宮は昔、伊勢神宮にお仕えする斎王(天皇の代理として皇女、女王の中から選ばれます)が
伊勢へ行く前に身を清められた所だそうです。
清らかな場所を選んで建てられたのが野宮になるそうで、その様子は源氏物語「賢木の巻」
にも美しく描写されているほどです。

 野宮神社本殿

野宮神社朱印

 また境内社の一つに、「野宮大黒天」があります。野宮大黒天は縁結びの神として知られ、
大黒天に参詣し、その横の「お亀石」をなでながらお祈りしますと、一年以内に願いが叶う
と言われていわれています。

ページトップ