楽しい御朱印めぐり

御朱印めぐりの旅

京都 宇治 御朱印めぐり
地域:

平等院・宇治上神社・三室戸寺・萬福寺 宇治御朱印めぐり

 

宇治は、宇治川の清流を中心に、10円硬貨のデザインに用いられている平等院鳳凰堂や源氏物語宇治十帖
の舞台、また源平合戦の古戦場としても知られる歴史と文化が息づく自然豊かな所です。

この記事では、JR宇治駅から平等院鳳凰堂、そして朝霧橋を渡り宇治上神社へ、そして三室戸寺から
萬福寺までの御朱印めぐりを紹介します。

 

 

平等院 

JR宇治駅で下車、宇治橋通り商店街を抜けると突きあたりが宇治橋になります。
橋のたもとには、源氏物語宇治十帖の記念碑や少女のような紫式部の石像が建っています。

宇治橋

夢の浮橋

 ここから平等院の表参道商店街を3分ほど歩いた所が平等院の正門です。
平等院は、末法思想が貴族の心をとらえていた1052年に、関白藤原頼通が父道長の別荘を寺院に
改めたのが始まりだそうです。
“鳳凰堂”は、その翌年に阿弥陀堂として建てられ、屋根には鳳凰が飾られ、阿弥陀如来像が安置さ
れている中堂と、左右の翼廊、背面の尾廊で成り立っています。
内部は、1000年もの時が過ぎ、かなり色あせてきていますが、絢爛な扉絵で装飾されていて、当時
絶大なる力を誇った摂関家の栄華をみることが出来ます。

平等院鳳凰堂6

鳳凰堂の前には、池を配した見事な庭園がありますが、これは当時、極楽往生を願う平安貴族たちが
あこがれた西方極楽浄土を表現して造られたといわれています。
鳳凰堂は池の中島に建てられているという特徴があり、あたかも極楽の宝池に浮かぶ宮殿のように、
その美しい姿が水面に映しだされてくるようになっています

平等院鳳凰堂5

なお、池越しに鳳凰堂を見ますと、中堂の丸窓から本尊の阿弥陀如来像の
お顔を拝むこともできるようになっています。

平等院鳳凰堂4

平等院でいただける御朱印は、三つになります。

まずは、「鳳凰堂」と書かれた御朱印です。   

平等院朱印

二つ目は、不動堂(最勝院)の方でいただくことになりますが、本尊の「阿弥陀如来」と書かれた御朱印です。

平等院 阿弥陀如来朱印

  三つ目は、不動堂(最勝院)の本尊「不動明王」になります。

平等院不動明王朱印

宇治上神社

 

平等院正門を出て、宇治川に出ますと目の前に中の島が見えてきます。
源平合戦、宇治川先陣の碑などを眺め、朱に塗られた朝霧橋を渡り、歴史を感じる道を、
案内板に沿って宇治上神社に向かいます。

 

宇治川

 

宇治神社を右に見ながら参道を登っていきますと、すぐに朱に塗られた宇治上神社の鳥居が見えてきます。
宇治上神社は、1067年、醍醐天皇が平等院に来られた折に“離宮明神”という神位を与えられたそうで、
江戸時代まで宇治離宮明神と言われていたそうです。

 

宇治上神社門

 

境内正面の拝殿は鎌倉初頭に宇治離宮を移築したもので、寝殿造りの様式でたてられています。
その奥にある本殿は、平安時代後期に建てられたもので、現存するわが国最古の神社建築になります。
比較的小さな神社ですが、宇治ならではの緑に囲まれ、おごそかな中に美しいたたずまいを見せていました。

 

宇治上神社

 

なお、こちらでは、カラフルな御朱印を2ついただいてきました。
一つは、地域名産の宇治茶をイメージした緑を地に使い、宇治上神社と墨書きされた御朱印です。

 

朱印 宇治上緑

 

もうひとつは、紫色の地に、“離宮”と金粉文字で書かれた珍しい御朱印です。神社によりますと、
紫は“紫式部”にちなんでいるのだそうで、離宮は、もちろん“離宮明神”を記しています。

 

朱印 宇治上紫

 

 

 

三室戸寺

 

宇治上神社から、案内板を頼りに北東方向へ20分ほど歩いた明星山のふもとにたたずむ寺が
西国観音霊場十番の札所で、本山修験宗の別格本山、三室戸寺です。

 

三室戸寺門

 

寺伝によりますと、約1200年前(宝亀元年)、光仁天皇の勅願により、三室戸寺の奥、
岩淵より出現された千手観音菩薩を本尊として創建されたそうです。

 

三室戸寺本堂

 

現在の本堂(写真上)は、江戸時代に建立された重層入母屋造りの重厚な建物です。
本堂の先
には鐘楼・三重塔があります。

 

三室戸三重塔

 

「源氏物語」全五十四帖の最後の十帖は、主に宇治を舞台にしていて、一般に「宇治十帖」 として
知られています。三室戸寺境内の鐘楼脇には、源氏物語宇治十帖「浮舟」の古跡碑(写真下)があります。
これは今から250年ほど前の寛保年間に、こちらにあった「浮舟社」 という古社を石碑に改めたものだそうです。

 

三室戸寺浮舟碑

5千坪の境内には、つつじやアジサイなど四季おりおりの花が見られるので、
『花の寺』とも言われ、多くの観光客を集めています。

いただいた御朱印は二つ、一つは本尊を表す“大悲殿”それにもう一つは、
宇治十帖にちなんだ“浮舟”の御朱印です。

 

三室戸寺大悲殿朱印

 

三室戸寺浮舟朱印

 

このほかに、御詠歌の御朱印と境内に建つ芭蕉の句碑に読まれた歌をしたためた御朱印をいただくことができます。

 

 

萬福寺

三室戸寺からJR奈良線の黄檗駅の方向へ30分ほど歩きますが、黄檗駅から徒歩3分の所にあるのが、
萬福寺です。萬福寺は、臨済宗、曹洞宗と共に、日本三禅宗の一つに数えられる黄檗宗の大本山です。
開山は中国明出身の隠元禅師、本尊は釈迦如来になります。
下の写真は、本尊の釈迦如来が安置されている”大雄宝殿”になります。

 

万福寺

 

寺伝によりますと、隠元禅師は、中国の臨済宗を代表する僧で、福建省にある黄檗山萬福寺の住職を
されていたそうです。
1654年、63歳の時に日本からの招請に応じ、来朝され、宇治のこの地に「黄檗山萬福寺」を開かれた
そうです。下の写真は、”天王殿”になります。

 

万福寺天王殿

 

萬福寺の伽藍建築や文化はすべて明朝様式のものだそうです。
隠元の名に由来する“インゲン豆”やスイカ、レンコン、孟宗竹、
それに木魚などをもたらしたのも隠元禅師だそうです。
方丈の廻廊には、木魚の原型になったと言われる大きな“開板(魚梆)がつりさげられ、
今でもこれにより時を告げているそうです。

 

万福寺木魚

 

御朱印は、見開きでいただきました。
右に「大雄宝殿」と書かれ、左には回廊にかかっている魚梆(開板)と書かれたものです。
黄檗宗では、お釈迦様のいらっしゃる所を“大雄宝殿”と呼ぶそうです。
本尊“釈迦如来”が安置されているお堂ということになると思います。

 

万福寺朱印

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