楽しい御朱印めぐり

御朱印めぐりの旅

丹沢・大山 御朱印めぐり
地域:

大山参りは、神奈川県伊勢原市にある標高1252mのピラミッド型の美しい山容を見せる大山への参詣をいいます。大山は相模国にそびえる霊山であり、修験者の行場でもあった山です。
相模平野のどこからも見える大山は古代から霊山として、関東一円の農民からは農業の神、漁民からは航行守護の神として崇められ、江戸の庶民には福を授け災害除けにあらたかな神として信仰を集め、落語の大山参りや浮世絵にいきいきと写されているほど賑わいを見せたそうです。

今回は、伊勢原駅からバスで大山ケーブルまで行き、女坂から大山寺へ、そして阿夫利神社下社に向かい、そこから登山道に入りヤビシ峠を越え、山頂の阿夫利神社本社に参拝、見晴らし台を経由して日向薬師におり、バスで伊勢原駅に戻るコースで大山御朱印めぐりにでかけてきました。

大山寺

大山ケーブルバス停でバスを下車、こま参道を15分、女坂を20分ほど登っていくと
大山寺に到着です。

女坂入口

下の写真は、”女坂の七不思議”の一つ、弘法大師が道具を使わず、自身の爪で一夜
にして彫り上げたといわれる『爪切り地蔵』です。
何事も一心に集中すればなすことができるということを伝えているそうです。

女坂爪切り地蔵

大山寺は、神奈川県伊勢原市にある真言宗大覚寺派の寺院です。
天平勝宝7年(755)、聖武天皇の勅願により、奈良東大寺の別当良弁僧正により、
開創されたということです。
山号は雨降山、本尊は不動明王で成田山新勝寺、高幡山金剛寺とともに
『関東三大不動』に数えられ、「大山のお不動さん」と親しまれています。

大山寺本堂

本尊の不動明王像は、文永11年(1264 年)に願行上人による鉄の鋳造で、国の
重要文化財に指定されています。
本堂に鎮座する像は、高さ287㎝、重量480㎏、迫力ある荘厳さと威圧感が感じら
れるそうです。なお開帳日は、毎月8日、18日、28日に限定されているそうで、
残念ながら拝観はできませんでした。
不動明王は心をこめて参拝する人々の現世の悩み,苦難を助けてくださる仏様だそうです。

いただいた御朱印には、“大山鉄不動明王”と書かれています。御本尊が「黒金(鉄)
でできた強い強い不動明王」
と言うことかと思います。

朱印 大山寺

大山阿夫利神社

大山寺から階段の多い登山道を20分ほど登っていくと大山阿夫利神社に着きます。
大山阿夫利神社は、神奈川県伊勢崎市の大山(別名雨降山)にある神社で、大山山頂
(1252m)に本社、標高700mの中腹に下社があります。
社伝によりますと、創建は、今から2200余年以前の人皇第10代崇神天皇の御代だそうです。

あぶり神社下社階段

祭神は、大山祗大神(おおやまつみのおおかみ)、高おかみ神、大雷神(おおいかずちのかみ)
で、それぞれ大山山頂に立つ本社、前社、奥社に祀られています。
大山祗大神は、山の神・水の神として、また大山が航行する船の目印となった事から産業・海運
の神としても信仰され、さらには酒解神として、酒造の祖神としても信仰されています。
高おかみ神は水神様、大雷神は雷の神様です。

あぶり神社下社

御朱印は、下社と山頂の本社の2か所でいただけます。写真は、下社の御朱印です。

朱印 あぶり神社下社

下社から本社のある山頂までは、ブナやモミの原生林の生い茂り、岩場の多い登山道を
一時間半ほど登っていきます。

山頂マジカ

途中「20丁目の富士見台」と「ヤビツ分岐」あたりからは、木々の切れ間から
富士山をきれいに見ることができます

山頂付近からの富士

本坂からの富士山

山頂は神奈川景勝50選の一つでもあり、眺めは雄大そのもので、富士山もみることが出来ます。

山頂本社から東側

写真は、山頂に立つ本社になります。

山頂本社前

朱印 あぶり神社頂上

山頂にある奥社の前は、昼食の弁当を広げる登山者で賑わっていました。

山頂奥の院前

山頂からは、雷ノ峰を尾根伝いに下り、見晴台から際限もなく続くような感のある九十九曲り
を何とかおり、一般道に出、さらに案内板に従って日本三薬師の一つ、日向薬師へ向かいます。

雷ノ峰付近

勝五郎地蔵

 

このルートは、尾根伝いですから眺めは比較的良いのですが、足が滑りそうな急な岩場が
何箇所かあり、足元をかなり意識しながら2時間かけて日向薬師まで下山しました。

日向薬師

 

日向薬師(ひなたやくし)は、神奈川県伊勢原市日向にある真言宗の寺院で、山号は
日向山、正式名称は「宝城坊」になります。
寺伝によりますと、奈良時代初頭の霊亀2年(716)に、僧行基が薬師如来のお告げに
より、相模国のこの地に、日向山 霊山寺(りょうぜんじ)を開山したことが始まりだそうです。
日向薬師のバス停から、表参道を進んでいくと二体の仁王像が並ぶ山門があります。

日向薬師仁王門

さらに、階段の多い参道を500メートルほど進むと本堂になります。

日向薬師参道

本尊は薬師三尊像で『日向薬師』の名で親しまれ、日本三薬師の一つに数えられている霊場です。
薬師信仰は奈良時代に盛んになり全国に広まりました。
薬師如来は東方瑠璃山(とうほうるりせん)に在って現世のご利益を願う尊(ほとけ)です。
人々の心の安らぎ、和やかさ、健やかさの加護を願う尊として人々の信仰をうけているわけです。

本堂である薬師堂は、旧霊山寺の別当坊である宝城坊が霊山寺の本堂を引きついたもので、
1660年に大規模改修されたものが現存しています。
単層茅葺屋根で創られた、荘厳な趣のある建物だそうですが、残念ながら、現在平成の大修繕中
で、本堂の拝観はできませんでした。

日向薬師宝殿

 宝物殿(写真上)前でいただいた御朱印には、ご本尊の“薬師如来”と記されていました。

朱印 日向薬師

なお、宝物殿の屋根にかかるように、“白雲木”の木が伸び、おりしも5月初旬、白雲木が藤の花のような、白いか細い花をつけていました。

白雲木

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