西国三十三所第１２番から１４番札所御朱印めぐり

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西国三十三所　第１２番から１４番札所　御朱印めぐり

地域：西国三十三観音霊場

西国三十三所の札所　第12番正法寺（岩間寺）、石山寺、園城寺（三井寺）をめぐる御朱印めぐりを紹介しています。

第１２番札所　正法寺（岩間寺）

正法寺は、大津市石山内畑町、滋賀県と京都府の県境に位置する真言宗醍醐派の寺院です。　
山号は岩間山、本尊は千手観音になります。　通称山号で「岩間寺」とも呼ばれています。

奈良時代に、泰澄が岩間山中の桂の木で千手観音を刻み、本尊にしたのが始まりと伝えられています。
本堂の前には、本尊千手観音が出現したと伝えられる霊木；桂の木（写真下）があります。

本尊は、秘仏ではありますが、毎晩人々の救済のために136の地獄をめぐり、汗にまみれているということで、
「汗かき観音」、また「ぼけふうじ観音」としても信仰を集めています。
本堂は、天正五年（1577）に再建されたものになります。

いただいた御朱印には、「大悲殿」と書かれていました。

第１３番札所　石山寺　

ＪＲ東海道線石山駅で京阪電車；石山坂本線に乗り替え二駅目、およそ5分で石山寺駅に到着します。
ここから瀬田川に沿って7，8分歩くと石山寺に到着です。

石山寺は、滋賀県大津市石山寺にある東寺真言宗の寺院で、山号は石光山、本尊は如意輪観音になります。
石山寺は、天平19年（714）、聖武天皇の勅願により良弁僧正により開かれたと伝えられています。

本堂（写真上；国宝）は、正堂、合の間、礼堂の三つからなる複合建築で、正堂は11世紀にたてられた滋賀県
最古の建築物になり、ここに本尊如意輪観音が安置されています。合の間の東端は、紫式部が源氏物語を書い
たと伝えられる部屋で、「源氏の間」と称されており、執筆中の紫式部の像が安置されています。

本堂の前には、寺名の由来となった天然記念物の硅灰石（けいかいせき）がそびえており、天然記念物に
指定されています。

国宝の多宝塔は、1194年に建てられたもので、年代がわかる多宝塔としては日本最古のものになります。

境内は広く、源氏苑には、紫式部像が建てられています。

御朱印は、御詠歌入り、見開きでいただきました。いただいた御朱印は、「大伽藍」と記されています。
お坊さんが修行する大きなお寺、お堂ということになるかと思います。

御詠歌は、「後のよを　願うこころは　かろくとも　佛のちかい　おもき石山」と記されています。
「我々の願いはたとえ小さくても、観音様のご慈悲のお心は重くありがたいものである」と言うことではないかと思います。

第１４番札所　園城寺（三井寺）

三井寺は、京阪石山坂本線の三井寺駅から徒歩5分の所にあり、正式名称を園城寺という天台寺門宗の総本山に
なる寺院です。山号は長等山、本尊は弥勒菩薩、また観音堂が西国三十三霊場の１４番札所になっています。

境内に天智・天武・持統の三天皇の産湯に用いられたとされる霊泉（井戸）があることから、「御井（みい）の寺」
と称され、後に「三井寺」と通称されるようになったそうです。三井寺は、7世紀に大友氏の氏寺として草創され、
平安時代、第五代天台座主・智証大師円珍和尚によって天台別院として中興され、以来一千百余年にわたってその
教法を今日に伝えているそうです。円珍の没後、比叡山は円珍の門流と、慈覚大師円仁の門流との2派に分かれ、
両者は事あるごとに対立するようになったそうです。比叡山延暦寺を「山門」と別称するのに対し三井寺を「寺門」
と称することから、両者の対立抗争を「山門寺門の抗争」などと呼ばれています。比叡山宗徒による三井寺の焼き討
ちは永保元年（1081）を始め、中世末期までに大規模なものだけで10回、小規模なものまで含めると50回にも上ると
いわれますが、国宝の金堂を始め、黄不動と呼ばれる日本三不動に数えられる仏像など多くの文化財が残っています。
現在の金堂（写真下；国宝）は、豊臣秀吉の正室北政所によって再建されたもので、境内でもひときわ大きく威容を
誇っています。本尊弥勒菩薩もここに安置され、「弥勒菩薩」の御朱印をいただくこともできます。