特に神社に多いのですが、いただく御朱印の中には、その寺社の由緒や縁起に係わる動物
を用いた御朱印もあります。
こういうユニークな御朱印を集めてみるのも御朱印めぐりの楽しみの一つかと思います。
今戸神社(東京都)
今戸神社は、台東区今戸一丁目にある今戸焼”招き猫の発祥の地”と言われる神社です。
今戸神社は、1063年に京都の石清水八幡を勧請し、今戸八幡として創建したのが始まり
だそうです。
浅草七福神の一つ、福禄寿を祀る神社としても知られています。
招き猫は、商売繁盛や招福を願い、店先や一般の家庭で玄関などに飾られています。
招き猫の登場は江戸時代、人形としての招き猫はここ今戸の地で十六世紀から焼かれて
いた今戸焼が始まりだそうです。
今戸焼の招き猫発祥の地として知られる今戸神社ならではの御朱印です。
オス、メス2匹の猫が一体となった猫は、”良縁招き猫”と言われ、縁結びにご利益がある
と言われています。 浅草七福神の一つ、福禄寿の印も押されています
日吉大社(滋賀県)
日吉大社は京阪坂本駅から徒歩5分、比叡山の手前、八王子山のふもとにあります。
全国に3,800社近くあると言われる日吉、日枝、山王神社の総本社で、山王権現とも
呼ばれています。
社の由緒によりますと、当社は、およそ2100年前、崇神天皇7年に創祀されたそうです。
平安京遷都の際には、この地が都の表鬼門(北東)にあたることから、都の魔除・災難除
を祈る社として、また伝教大師が比叡山に延暦寺を開かれてからは天台宗の護法神として
崇敬を受けている神社です。
御朱印には、”猿”が押されています。この猿は、“神猿(まさる)”さんと呼ばれ神様の
お使いです。これは比叡山に生息した猿が、いつからか魔除けの象徴となり、『魔が去る』、
“まさる(神猿)”になったそうです。
第六天榊神社 (東京都)
第六天榊神社は、JR浅草橋駅から北東方向に徒歩5分程度、台東区蔵前一丁目にある神社です。
景行天皇の御代、日本武尊の東征の折に創建されたという古い神社です。祭神として「天神第六
代坐榊皇大御神」を祀っており、「第六天榊神社」と呼ばれているそうです。
御朱印にある、縁起ものの鶴と亀は、天照大神の祖父「榊の大神」が、人々の“健康長寿や
家内安全”への願いをお聞きになってのものと推察します。
吉原神社 (東京都)
吉原神社は、台東区千束三丁目にあり、開運、商売繁昌、技芸上達などの神様である弁財天
「市杵嶋姫命(いちきしまひめのみこと)」と稲荷神である「倉稲魂命」を祀る神社です。
吉原神社は、新吉原遊郭に古くからあった九朗助稲荷社と廊内4隅の守護神の4つの稲荷
神社が、明治五年に吉原神社として、合祀され創建されたということです。
吉原遊郭の悲喜こもごもに係わり、遊女の願いを聞いてこられた弁天様、女性が幸せを願う
神社として知られています。
御朱印には、蛇が墨字で書かれています。弁財天は“蛇を従え財や富をもたらす神”と
言われています。“弁財天のお使い蛇”を表しているわけです。
雑司ヶ谷鬼子母神 (東京都)
池袋駅から南へおよそ500メートル、池袋駅周辺の喧噪を抜けると雑司ヶ谷、開創
1200年と言われる法明寺の静かなたたずまいが表われます。
雑司ヶ谷鬼子母神堂の本院は、当地にある威光山法明寺であり、弘仁元年(810)に
開かれたお寺です。
江戸三大鬼子母神のひとつに数えられる鬼子母神堂には、本尊として鬼子母神が祀られています。
こちらには、鬼子母神が、蝶になり病気の母親を献身的に看病する少女にお告げを与え、
親子を救ったという『すすきみみずく物語』の言い伝えがあります。とても心に響く物語
ですので、興味のある方は是非、寺のホームページをクリックしてみてください。
いただいた御朱印にも、右上にこの“すすきみみずく”が押されていました。
川越八幡宮 (埼玉県)
川越八幡宮は、川越駅から、北東方向へ徒歩でおよそ十分のところにあります。
川越八幡宮は、1030年、甲斐の守『源頼信』によって建てられたと伝えられています。
頼信が“平忠常の乱”平定のために出兵した折、当地にて、戦勝祈願をした所、無事平定
ができたことを感謝し、八幡宮創建に至ったということです。
八幡宮は、夫婦円満、勝負の神、慈愛の神として、日本全国に3,000社以上あるそうです。
また熊野神社はヤタ烏、稲荷神社は狐、八幡様のお使い、神様の鳥は『鳩』になるという
ことで、こちらの御朱印の左上には、鳩が飛んでいるようです。
蕪島神社 (八戸弁財天)
蕪島神社は、八戸市鮫町にある蕪島という島の頂上に建つ祭神、市杵嶋姫命、弁財天を祀る神社です。
現在は埋め立て工事が行われ、陸続きになっていますが、戦前はれっきとした島であったそうです。
蕪島自体は、ウミネコの繁殖地として、国の天然記念物に指定されています。
この地では、ウミネコは漁場を知らせてくれる鳥であり、弁天様の使いとして大切にされてきたそうです。
3万羽を超えるウミネコが2月に蕪島に来て、産卵、子育てを終え、8月初めには、全羽、
島を離れるそうです。訪れたのは10月中旬、とても静かな蕪島になっていました。
下の写真は、本殿になります。
手水舎にも、ウミネコがデザインされていました。
いただいた御朱印の右下にもウミネコが押されていました。
早雲寺 (神奈川県)
早雲寺は、小田原城主・北条氏の菩提寺で箱根湯本にあります。箱根湯本の町は、今は
有名な温泉町ですが、もともとは早雲寺の門前町として始まったと言われています。
いただいた御朱印には、『禄壽應隠』の文字の上に“虎”を据えた“北条氏”の印が押されています。
北条氏、代代の当主が発給する文書に押印していた印だそうです。
ちなみに、『禄壽應隠』とは、禄は財産、壽は生命、「禄壽が応に(まさに)穏やかであるよう
に」という、北条氏の施政にあたっての想いが込められた印のようです。
領民に慕われた大名と言われる北条氏の基本的考え方がよく伝わってくる“虎朱印”と思います。
萬福寺 (京都府)
萬福寺は、JR奈良線の黄檗駅から徒歩3分の所にある臨済宗、曹洞宗と共に、日本三禅宗の
一つに数えられる黄檗宗の大本山である寺院です。
開山は中国明出身の隠元禅師、本尊は釈迦如来になります。
萬福寺の伽藍建築や文化はすべて明朝様式のものだそうです。
隠元の名に由来する“インゲン豆”やスイカ、レンコン、孟宗竹、それに木魚などをもた
らしたのも隠元禅師だそうです。
方丈の廻廊には、木魚の原型になったと言われる大きな“開板(魚梆)がつりさげられ、
今でもこれにより時を告げているそうです。
御朱印は、この“魚梆”付きで、見開きでいただきました。
坐摩神社 (大阪府)
坐摩(いかすり)神社は、大阪市中央区久太郎町に位置し、摂津国の一宮に列せられる
格式の高い神社です。
正式名称は、“いかすり”神社ですが、一般には、“ざま”神社と呼ばれています。
社の由緒によりますと、当社の始まりは、神功皇后が三韓征伐から帰還の折、淀川河口、
現在の天満橋付近に5柱の神からなる坐摩神を祀ったことによると言われています。
その折、坐摩神の“松の枝に白鷺が群がる所を選べ”というお告げがあったことに由来し、
古くから同社の神紋には、“白鷺”が使われていたとのことです。
いただいた御朱印にも、この“鷺丸”と呼ばれる“白鷺”が神紋として押印されています。
同社では、神紋の鷺丸にちなんで境内で“さぎ草”を栽培しています。さぎ草はラン科の多年草で、
白鷺が羽を広げたような純白の花を咲かせるそうです。 夏の暑い盛り、8月から9月上旬頃ま
で見頃ということですので、参拝の折にでもご覧になられるとよいと思います。
白兎神社 (鳥取市)
白兎神社(はくとじんじゃ)は、鳥取市白兎にある「因幡の白兎」で知られる白兎海岸に面した神社です。
祭神には、「因幡の白兎」である白兎神を祀っています。 神話に伝わる「サメに赤裸にされて、八十神の命で海塩を浴びて真っ赤に腫た白兎を、大国主命が助けられた」という 内容から皮膚病に霊験のある神として、また大国主命と八上姫神の仲を取り持ったことから縁結びの神としても信仰を 集めている神社です。
国道9号線沿い、白兎海岸の沖、100メートルほどの所には、白兎がいたとされる淤岐島(写真下)が浮かんでいます。淤 岐島から気多ノ前(岬)の間には、ちょうど白兎に騙され、背中を並べたサメのようにも見える岩場が続いています。
白兎海岸から続く参道の途中には、白兎が傷口を洗い、蒲の穂をぬって赤裸な皮膚を治したという伝わる霊池 「御身洗の池」があります。
下の写真は、白兎神社になります。
いただいた御朱印の左上には、「白兎」が押されていました。
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することが出来ます。 専門業者ですので、品揃えが多く自分好みのグッドなデザインの御朱印帳を手に入れることが
出来ると思います。
なお、一般的には、蛇腹式で40ページか60ページのものを選ばれるとよいと思います。
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